ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方
2013年1月31日

「国立環境研究所における化学物質の生態毒性予測に関する研究」のあゆみ

国立環境研究所では、化学物質の毒性に関する研究を行ってきました。
ここでは、その中から、生態毒性予測に関するものについて、その歩みを紹介します。

課題名

定量的構造活性相関手法の検証と開発(2003~2005年度)
物性、構造記述子を用いて化学物質を分類し、分類ごとに毒性を予測する手法をニューラルネットワーク法を用いて検討しました。

課題名

化審法審査支援等検討調査(2004~2012年度)
動物愛護および事業者の負担の軽減の観点から、動植物を使わずに生態毒性を簡易に推計できる生態毒性に係るQSARの開発および実用化に向けたプログラムを開発し、改正化審法のリスク評価等に活用する方策を検討しています。

課題名

構造活性相関等による生態毒性予測手法の開発(2006~2010年度)(大分大学と国立環境研究所との共同開発)
化審法における化学物質の審査、安全性の点検等に際しての、行政や事業者における構造活性相関モデルの活用に向けた検討に資するため、生態毒性の構造活性相関モデルの構築・実用化に向けた検討を行いました。

課題名

定量的構造活性相関(QSAR)手法を用いた化学物質生態毒性予測手法の開発(2007年度)(大阪大学と国立環境研究所との共同開発)
有害性評価に必要な多種多様なパラメータ(物性、構造記述子等)から、PLS手法やその関連する手法を用いて潜在変数を導き出し、生態毒性予測に使用する回帰式を開発しました。

課題名

毒性予測にむけた化学物質と生体分子との分子軌道法による反応モデル構築(2009~2010年度)
反応性の高いα、β不飽和カルボニル基を持つ化学物質と生体分子グルタチオンおよびその部分構造の反応過程の解明から、毒性を表現する記述子提案を行いました。

課題名

化学物質リスク評価・管理に資する生態毒性評価方法の開発(2011~2015年度)
化学物質の構造から毒性を予測する手法を開発し、急性毒性を中心に化学物質の審査やリスク評価に必要な生態毒性情報の取得の加速化を図る研究を実施しています。



これらの事業、プロジェクト、研究は以下のスタッフ組織によって実施されています(所属は当時、敬称略)

研究・事業担当者

  • 国立環境研究所
    白石寛明、古濱彩子、蓮沼和夫、樋田竜男、西川希、青木康展、今井宏治、小田重人、
    杉山佳代、小松英司、湯田浩太郎、櫻井健郎
  • 大分大学
    吉岡義正
  • 大阪大学
    高木達也

関連新着情報