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2013年10月31日

環境多媒体モデル
- 大気・水・土壌をめぐる有害化学物質の可視化

環境儀 NO.50

化学物質は環境中のさまざまな媒体 - 大気、川や湖、土壌など - の中を移動し、分解を受けています。環境中に放出された物質が、いつ、どこに、どのくらい現れるかを正確に予測することがその安全管理のために重要です。

 環境中に放出された化学物質はどこへいくのか?

 これは、人と環境に悪影響のないように化学物質を適切に管理するためには必ず答えなくてはならない課題です。これまで、大気のモデル、例えば一つの河川流域に対する河川のモデル、土壌のモデルなどさまざまなモデルや観測による研究が行われてきました。しかし、日本全国の環境を、精密さを失わずにもれなくカバーし、さらに大気・水・土壌などの複数の媒体をすべて含むようなモデルはありませんでした。

 国立環境研究所では、地理情報システム(GIS)を環境管理に応用するさまざまな試みが早い段階から行われてきました。これらの試みを発展させて、環境中に放出された化学物質の行方を実際のGIS上の環境に即して精密に再現するモデルの開発が2001年に始まりました。いくつものプロジェクトにまたがる研究開発の結果、地理情報に可能な限り忠実に従いつつ化学物質の媒体間の動態を網羅的にカバーする新たなG-CIEMSモデルが完成しました。この新たなモデルは現在、研究と行政における環境管理の場面で着実に応用されつつあります。

 本号では、地理情報を環境管理に応用する国立環境研究所の取り組みを環境多媒体モデルG-CIEMSを中心にご紹介します。

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