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2019年6月28日

次世代シークエンサー

コラム4

塩基配列のデータ取得の写真
図4 次世代シークエンサーによる塩基配列のデータ取得の様子
国立環境研究所では、デスクトップ型のパーソナル次世代シークエンサーを2台保有しており、これらを利用して、大量の塩基配列データを取得しています。

 生命の設計図はDNAに刻まれています。DNAを構成する塩基の結合順を表したものが塩基配列であり、現在、その塩基配列を高速かつ大量に解読する技術が生命科学の研究分野で利用されています。この高速かつ大量の塩基配列を解読する装置のことを次世代シークエンサーと呼びます。次世代シークエンサーが広く利用されるようになったことで、遺伝子解析にかかるコストが格段に下がりました。現在、実験室の中で使う卓上型の次世代シークエンサーが主流ですが、最近では、USBメモリ型の次世代シークエンサーも発売されており、野外調査に行ったその場所で塩基配列を即座に取得することも可能な時代になってきています。環境研究分野での次世代シークエンサーの利用としては、アオコなどの環境問題の原因となる生物の同定の他、水圏にすむ微生物や魚(絶滅危惧種を含む)などの種類の把握や、ヒトにとって有用な微生物由来の遺伝子の探索などがあります。  

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