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 今年は、6月にブラジルで地球サミットが開催される。この準備に向けて多くの人が慌ただしく働いている。少し離れた目で見て、さて、サミットが終わったあと、世界はどういう方向に歩んでいくことになるのであろうか。地球の環境の悪化を止めることができるのだろうか。この問題に取り組んでいる人のほとんどはこの問題の大きさの故に自分たちが噛み合っているかどうか分からない歯車のひとつと感じているのではないだろうか。

 研究所の者としては、有効な科学的知見を見いだし、その知見や研究活動の過程で得られた知識を社会に還元することが歯車を噛み合わす唯一の道なのだろう。自分たちの行っていることが、本当に人類の幸福に役立っているのか立ち止まりつつ考えながら、尽きない研究課題に取り組むことになるだろう。(Y.Y)