編集後記
環境研ニュースが刊行されてから12年目を迎えるにあたり,本号から研究に係わる内容を下記のように変えることとなりました。
1)プロジェクト研究の紹介については,新規にスタートするものを除き,一般的な紹介ではなくて得られた成果を中心に紹介していく。
2)経常研究に関する一般的な紹介は廃止し,そのかわりにプロジェクト研究,経常研究等より当該年度に外部学術雑誌に掲載された論文を紹介する。
3)研究ノートは,現在遂行されている研究内容あるいはトピックス等を気軽にかつ迅速に伝えていくものとして残す。
4)“ネットワーク”の項を新たに設け,調査フィールド,実験施設,研究設備・備品,情報機器類,環境に関連する国内外の活動等を紹介する。
特に,論文紹介については,平成3年度では誌上発表件数は約500を数え,そのうち40%が学術雑誌に掲載されたものであるので,ニュースではその一端をあくまでも編集委員の好みで紹介するにすぎませんが,外部学術社会で評価されたものを少しでも紹介したい,そして学術上の交流を一層盛んにしたいという委員の意気込みを感じ取っていただきたいと思います。紹介できない論文のほうが多いのですが,それは年報の誌上発表リストを参照し,興味のある論文については直接著者に請求していただければと思います。第12巻は渡辺信(主査),福山力,平田健正,遠山千春,西川雅高。柳橋泰生,山下洋一(以上委員),松井文子(事務局)のメンバーで編集に携わりますのでよろしくお願いします。(MMW)
目次
- 地球化時代の幕開けに研究者に望む巻頭言
- 研究所の管理運営における課題− 研究職との懇談から抽出されたもの −論評
- 都市大気汚染研究における可視化の役割りプロジェクト研究の紹介
- シベリア凍土地帯における温暖化フィードバックの研究プロジェクト研究の紹介
- 「第12回地方公害研究所と国立環境研究所との協力に関する検討会」報告その他の報告
- “A numerical study of nonlinear waves in a transcritical flow of stratified fluid past an obstacle”Hideshi Hanazaki:Physics of Fluids A-Fluid Dynamics,4,2230-2243(1992)論文紹介
- 藍藻毒(Microcystin)の化学と毒性 彼谷邦光:環境化学,2,457-477(1992)論文紹介
- 光合成色素構成比による水界中の植物プランクトン綱別存在量の測定研究ノート
- バイカル国際生態学研究センターと環境科学ネットワーク
- 第8回全国環境・公害研究所交流シンポジウムその他の報告
- 標高1656mの研究学園都市海外からのたより
- 主要人事異動