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 戦国時代の中国。魏の高官でディベートの達人恵施が,旧友でうだつの上がらぬ哲学者荘周に言った。「君の仕事は何の役にも立っていないね。天下国家のため,もっと大切なことをやったらどうだい?」。荘周は答えた。「大地は広い。だけど,目的地に向かって歩くとき,必要な地面は,人が足を乗っける部分だけだ。ならば,足の踏み場だけを確保して,残りは取り去って黄泉(地底)に通じるようにしたら,君,歩けるかい?」恵施「そんな恐いことできないよ。」荘周「そらみろ。無用の地面がちゃんと役に立っているじゃあないか」。(荘子「外物篇」;岩波文庫に所収)。

 環境の研究に一脈通じる話かも知れませんね。それでは本年も環境研ニュースお引き立のほど,よろしくお願い申しあげます。(や)