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国立環境研究所研究報告(R-144‐'99)(平成11年3月発行)

 本報告書は,森林・農耕地・市街地等から水環境中に排出される水質成分の流出特性に関する調査研究の成果を取りまとめたものである。本研究は地方公共団体公害研究機関と国立環境研究所との共同研究として実施しており,前回報告した「水環境における農薬流出に関する研究報告」(R-133,平成6年3月)以降の研究成果について報告する。前回から多少メンバーが入れ替わり,農薬以外も取り扱っているが,水環境中での物質 の動態解明をキーワードにして,現地調査を中心とした研究手法を用いた成果を示している。

 農薬に関しては,統計値を基にした出荷量から,今まであまり調査されていなかった樹園地からの流出も含めて,水田・河川・湖沼内での動態変化について7編の報告がある。その他,現在使用量が急激に伸びている非イオン系界面活性剤の測定法と河川中での濃度に関する1編,栄養塩や主要陽・陰イオン,重金属等の山林 域からの流出特性に関する2編の合計10編の報告から成り立っている。

(水土壌圏環境部 井上隆信)