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国立環境研究所研究報告 R-163-2001
「ILAS-II プロジェクト レファレンスブック」(平成13年2月発行)

 環境省の開発したオゾン層観測センサ「改良型大気周縁赤外分光計II型;ILAS-II」が,宇宙開発事業団のADEOS-II衛星に搭載されて平成14年2月に打ち上げられ,極域オゾン層の観測が開始される予定である。本書はILAS-IIプロジェクト全般について理解していただくために編集したもので,ILAS-IIの装置,検証実験,データ処理解析・提供の概要についての記述のほかに,ADEOS-IIや各国の大気観測センサについても簡単に記述している。本書では,ある程度詳細に内容を解説しながら,専門家以外の方にもILAS-IIプロジェクトをご理解いただけるように,図表を駆使しながら編集を行った。本書が多くの方に参照されることを期待している。

(地球環境研究センター 横田 達也)

国立環境研究所研究報告 R-164(CD)-2001
「大気周縁赤外分光観測のためのスペクトルアトラス Spectral Transmittance Simulation Atlas of the Infrared Region (500-10,000 cm-1) for Atmospheric Limb Viewing Sensors」(平成13年2月発行)

 本CD-ROMは,人工衛星や気球などから大気周縁方向の分光観測を行う際に観測される大気の分光スペクトルをチャートとして示したものである。波数500~10,000cm-1の範囲を10cm-1ごとに1枚のチャートで示した。気体ごとに吸収波数帯と強さの状況や他の気体との吸収の重なりの程度を把握することができるため,広く大気分光観測を行うセンサでの検討利用が可能である。チャートは,環境省の将来型大気衛星センサSOFISの仕様に合わせて,0.2cm-1の光学分解能での高度別の大気透過率スペクトルと,吸収に寄与している個々の気体の吸収線の波数位置と強度を,LBLRTMと呼ばれる放射伝達コードを基本とした計算シミュレーションにより作成した。コンピュータ上での利用のしやすさを考えてCD-ROMによる出版を行った。

(地球環境研究センター 横田 達也)