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国立環境研究所研究報告 R-174-2002(平成14年6月発行)
「国立環境研究所公開シンポジウム2002-環境 温故知新」

 6月19日(水)に東京メルパルクホール(東京・芝公園)において開催した公開シンポジウム2002「環境 温故知新-地球環境の履歴から将来を考える-」の要旨集である。東京で年1回行っている公開シンポジウムも5回目となった。今回も昨年に引き続き,所外の方に講演をお願いせず,国環研のスタッフのみで実施した。幸い晴天にも恵まれ,1,041名の参加者を得て,オーラルセッションでは学術シンポジウムにふさわしい質疑応答があり,ポスターセッションでも熱気あふれるディスカッションが行われた。本報告書では,シンポジウムにおける理事長による開会挨拶,オーラルセッション「地球環境の古きをたずねて」「人間社会の未来を拓く」における計6題,ならびにポスターセッション16題の内容の要旨が紹介され,また巻末には,「国立環境研究所の研究組織と研究スタッフ」として,研究者の所属・研究テーマ・連絡先の一覧も掲載されている。

(セミナー委員会公開シンポジウム担当/生物圏環境研究領域 青野光子)

「環境儀」No.5 VOC-揮発性有機化合物による都市大気汚染(平成14年7月発行)

 「環境儀」第5号では,揮発性有機化合物(VOC)による都市大気汚染問題を取り上げた。VOCはさまざまな大気汚染に深く関与しており,光化学オゾンやエアロゾルの原因となるとともに,それ自身が人体に有害な物質もある。大気汚染防止法の改正によって有害大気汚染物質対策が本格化し,ベンゼンなどの汚染実態の把握とリスク評価が急がれている。しかし,発生源の実態や環境中での動態は良く分かっていない。本号では平成10~12年度にかけて行われた特別研究「都市域におけるVOCの動態解明と大気質に及ぼす影響評価に関する研究」を取り上げ,その中でもVOC発生源と自動車の寄与およびトンネル調査の結果を中心に日本における発生実態が紹介されている。

 「環境儀」は,研究担当者へのインタビュー,成果の紹介,解説コラム,研究の全体概要などで構成されている。

(「環境儀」第5号ワーキンググループ主査 若松伸司)