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表彰

 受賞者氏名:稲森 悠平
受賞年月日:平成16年11月11日
賞の名称:日本水処理生物学会第7回学会賞
受賞対象:水処理生物分野における多大な貢献のため
受賞者からひとこと:1世紀は環境の世紀といわれており,環境低負荷・資源循環型の社会を水圏・土壌圏等の各メディアを,独立でなくクロスメディアの観点に立って構築するための水環境再生の技術開発評価が重要な位置づけにある。このような流域管理対策を図る基本が自然湖沼等の水圏生態系,活性汚泥・生物膜等の人工生態系で重要な役割を担っている食物連鎖を活用した水質浄化,および水処理である。従前よりこれらの観点を踏まえて日本水処理生物学会の活動を行ってきたところであり,この貢献に対して学会賞を受賞することができた。
これからさらに,学会活動に努力を積み重ね,我が国の霞ヶ浦をはじめとする湖沼,および中国,タイ等の国際湖沼等の流域管理の適正化を図る上でのkeyとなる水環境再生技術の開発と総合評価を実施し,独)国立環境研究所に貢献できるように最善の努力を図る所存でいる。

受賞者氏名:田辺 雄彦・渡邉 信
受賞年月日:平成16年10月14日
賞の名称:第10回世界微生物株保存会議ベストポスター賞
受賞対象:有害アオコMicrocystis aeruginosa の遺伝的多様性におけるrecombinationの影響
受賞者からひとこと:実験系でバクテリアの個体間で遺伝子の組み換え(recombination)が起こることは古くから知られていたが,この組み換えがバクテリアの自然集団でも起こり,遺伝的な多様性をもたらすことについては最近までほとんどわかっていなかった。今回の受賞研究は,富栄養湖沼において有毒アオコを形成するシアノバクテリアMicrocystis aeruginosaの個体間でも遺伝子の組み換えが起こり,有毒アオコの遺伝的多様性の要因になっていることを明らかにしたものである。興味深いことに,アオコ毒素のミクロシスチンの生合成遺伝子群においても,遺伝子組み換えが起こっていることが観察された。これまで70種類以上のアオコ毒素ミクロシスチンが確認されているが,毒素遺伝子の組み換えがその原因になっている可能性がある。本受賞を励みに,有毒アオコの遺伝的多様性の動態のさらなる理解を目指して研究を進めていきたいと考えている。

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