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「第24回全国環境研究所交流シンポジウム」報告

【研究所行事紹介】

企画部研究推進室

 平成21年2月18~19日に第24回全国環境研究所交流シンポジウム「揮発性有機化合物(VOC)の動態と健康影響」が当研究所の大山記念ホールで開催され,両日の延べ数で113名の参加がありました。冒頭の大塚理事長,立川環境省環境研究技術室長の挨拶の後,早水環境省大気環境課長による基調講演「揮発性有機化合物(VOC)及び有害大気汚染物質に関する施策の動向」,それに続いて三つのセッション(合計14の講演と総合討論)が行われました。

 本シンポジウムは,「環境研究に関する研究発表,意見交換を通じて地方環境研究所と国立環境研究所の研究者間の交流を図り,共同研究等の新たな展開に役立てると共に,環境研究の一層の推進を図る」(全国環境研究所交流シンポジウム実施要領)ことを目的に,第1回の昭和61年以来,毎年度の第4四半期に開催されているものです。

 今回は,動態・健康影響・測定・対策など様々な側面からVOCを扱う方々が一堂に会し,行政や研究の最新動向を共有し議論する貴重な機会となりました。ご講演いただいた皆様や,企画・運営にご協力いただいた方々に深く感謝申し上げます。

プログラム(敬称略)

平成 21年2月 18日 (水)

 開会 (司会 : 藤巻秀和)
 開会挨拶 国立環境研究所理事長 大塚柳太郎
 来賓挨拶 環境省総合環境政策局環境研究技術室長 立川裕隆
 基調講演 「揮発性有機化合物(VOC)及び有害大気汚染物質に関する施策の動向」
環境省水・大気環境局大気環境課長 早水輝好


セッション1 (座長 : 滝上英孝)
 (1) 「VOCによる室内空気汚染の現状-健康影響が発生した最近の事例-」
      ○小林 智1・武内伸治1・小島弘幸1・高橋哲夫1・神 和夫1・秋津裕志2・伊佐治信一2(北海道立衛生研究所1・北海道立林産試験場2
 (2) 「居住環境中の揮発性有機化合物の低減化に関する研究」
      ○久米一成(静岡県環境衛生科学研究所)
 (3) 「廃プラスチックのリサイクル施設における化学物質の挙動」
      ○渡部真文・野馬幸生・森口祐一(国立環境研究所)
 (4) 「大気中ホルムアルデヒドの一次排出及び二次生成比率の解析」
      ○石井康一郎・上野広行(東京都環境科学研究所)
 総合討論


セッション2 (座長 : 藤巻秀和)
 (5) 「VOCと健康影響」
      ○藤巻秀和(国立環境研究所)
 (6) 「VOCと免疫毒性」
      ○欅田尚樹1・吉田安宏2・嵐谷奎一1・Tin Tin Win Shwe3・山元昭二3・藤巻秀和3(産業医科大学産業保健学部1・同医学部免疫学2・国立環境研究所3
 (7) 「トルエンと神経伝達物質」
      ○Tin Tin Win Shwe(国立環境研究所)
 (8) 「トルエンの発達期影響-感染・免疫-」
      ○山元昭二(国立環境研究所) 座長代行
 (9) 「脳の性分化に及ぼすトルエンの発達期曝露の影響」
      ○塚原伸治・中島大介(国立環境研究所)
 総合討論

2月19日 (木)

セッション3 (座長 : 田邊 潔)
 (10) 「宮城県における有害大気汚染物質調査」
      ○佐久間隆・木立 博・小泉俊一・北村洋子・浦山 清・小室健一・木戸一博(宮城県保健環境センター)
 (11) 「揮発性有機化合物モニタリングにおける試料採取期間の違いが年平均値へ与える影響」
      ○田子 博・小澤邦寿(群馬県衛生環境研究所)
 (12) 「九州北部3県および山口県における環境大気中の揮発性有機化合物
 (VOC)調査 -光化学オキシダント濃度との関連について-」
      ○力 寿雄1・山本重一1・藤川和浩1・大石興弘1・岩本眞二1・藤 哲士2・古賀康裕2・長田健太郎3・高橋秋彦4・植松京子4(福岡県保健環境研究所1・長崎県環境保健研究センター2・山口県環境保健センター3・佐賀県環境センター4
 (13) 「固定発生源周辺における大気中揮発性有機化合物の自動連続測定」
      ○内藤季和・中西基晴(千葉県環境研究センター)
 (14) 「大気中非メタン炭化水素の成分別リアルタイム測定システムの開発と応用」
      ○横内陽子(国立環境研究所)
 総合討論

 閉会挨拶 国立環境研究所理事 安岡善文