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環境儀No.46 「ナノ粒子・ナノマテリアルの生体への影響-分子サイズにまで小さくなった超微小粒子と生体の反応-」

 粒径100nm(1mmの1万分の1)以下の粒子を総称してナノ粒子と呼びます。ナノ粒子には、大気化学反応により生成する微小粒子のほか、カーボンナノチューブに代表されるようなナノテクノロジーによって生み出された新素材(ナノマテリアル)も入ります。その工業製品は、医薬品や塗装、化粧品など日常生活の中で普通に見かけるようになってきたにもかかわらず、ナノ粒子に関する安全性評価の研究は始まったばかりです。ナノ粒子は、アスベストと同じく粒子の大きさや形状によって毒性が変わる物質と考えられており、化学物質の毒性評価とは異なる新しい安全評価手法の確立が求められています。国立環境研究所の平野靖史郎博士のチームは、このナノ粒子の安全性評価につながる研究(ナノトキシコロジー)に精力的に取り組んできました。本号では、彼らの研究成果を元に、ナノ粒子やナノトキシコロジーに関する科学的解説を平易に紹介しています。

(環境儀No.46ワーキンググループリーダー 西川雅高)

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