2016年4月30日
表彰
日本森林学会学生奨励賞
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受賞者:
久保雄広 -
受賞対象:
Spatial tradeoffs between residents' preferences for brown bear conservation and the mitigation of human-bear conflicts -
受賞者からひとこと:
近年、野生動物と人間社会との軋轢が世界中で深刻な問題となっています。これらの軋轢は自然保護地域の設定をはじめとする保全活動に対して、地域住民の態度を悪化させることが知られています。その一方、野生動物に関する観光などから得られる便益は野生動物の存在に対する地域住民の許容度を高め、保全に対する意欲を向上させることが知られています。つまり、地域住民にとって野生動物の保全は一種のトレードオフ問題となっている可能性が指摘されてきました。今回の論文では、離散選択型実験を用いて、知床半島におけるヒグマ生息に対して地域住民がどこでヒグマ生息を望んでいてどこで望んでいないのか、ヒグマ生息に関する空間的なトレードオフ認識を明らかにしました。今回の受賞を励みに、今後も実際の野生動物や自然公園の管理に貢献することに重きを置いて、研究に邁進していきたいと考えております。
目次
- 第4期中長期計画を巡って
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国立環境研究所が第4期中長期計画で目指すもの
~繋ぐ・束ねる・結ぶ・引っ張る~ - 内閣府における「第5期科学技術基本計画」の策定
- 霞ヶ浦魚類モニタリングの紹介 ~継続がデータの価値を高める~
- 摩周湖の湖底へ
- 「第35回地方環境研究所と国立環境研究所との協力に関する検討会」報告
- 平成27年度の地方公共団体環境研究機関等と国立環境研究所との共同研究課題について
- 「第31回全国環境研究所交流シンポジウム」報告
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「国立研究開発法人国立環境研究所 公開シンポジウム2016」『守るべき未来と「環境」の今
~地球・生物・循環・安全・社会の半歩先を語ろう~』開催のお知らせ
- 新刊紹介
- 人事異動
- 編集後記
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