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2019年6月28日

「春の環境講座 -地球のおくのほうまで見てみよう。-」開催報告

【行事報告】

一般公開分科会事務局

 4月20日に、春の環境講座を開催しました。今回は「地球のおくのほうまで見てみよう。」というキャッチコピーのもと、昨年までとは大幅に内容を変更し、“高校生・大学生50名限定”“事前登録制”“一部企画をニコ生配信(詳細は後述)”の3つを前面に押し出したイベントとなりました。

 また今回は研究者から参加者に説明するだけではなく、「対話」を重視した企画を行いました。

環境カフェの写真
「環境カフェ」の様子

 環境とSDGsの関わりをテーマとした「環境カフェ&ぐるっと国環研ツアー」は、少人数のグループに分かれて研究者と語り合う「環境カフェ」、環境研究に取り組む施設を見学する「ぐるっと国環研ツアー」の2つで構成された企画です。「環境カフェ」は、参加者と研究者が感じたこと、知ったこと、考えたことを共有することで、お互いが共感し、新たな気づきや発見が生まれる場となりました。「ぐるっと国環研ツアー」は、植物などの研究試料などを間近で見たり触ったりすることで、研究についてさらに関心を深める良い機会となりました。

気候変会議の写真
「気候[変]会議」の様子

 「気候[変]会議 -温暖化時代をきみはどう生きる?-」は、気候変動をテーマにした参加者と研究者との対話企画です。二名のゲストにお越しいただくとともに、インターネットでの動画配信サービスである「ニコニコ生放送」でも配信し、視聴者からの意見も取り入れ、様々な議論が繰り広げられました。新たな試みとして、来場者にはスマートフォンによるアンケート回答やコメント入力で意見を寄せてもらい、会場でスクリーンに映し出し共有して議論につなげました。今世界に広がっている若者の「スクールストライキ」の話題に始まり、地球温暖化に関する科学的な疑問まで、様々な意見が飛び交いました。特に「スクールストライキ」については、「学生が社会にアピールできる手段だから賛同する」、「ストライキで何が変わるの?」など賛否両論あり、それを踏まえて研究者やゲストらが自分たちの考えを伝えました。

 そのほか、温暖化研究の研究施設をクイズ形式で巡るツアーや近未来の乗り物「極小モビリティ」の乗車体験、採用相談会を開催し、参加者と身近に触れあう1日となりました。

 新たな取組である「ニコニコ生放送」での配信に関しては、視聴者数が3万6千越えと予想をはるかに上回る方々に観ていただきました。

 今回から内容を一新し、高校生以上向けの企画であったものが高校生・大学生限定の企画となりましたが、未来を担う若者の環境問題への関心の高さが見られた企画となりました。今回の企画で得たことを持ち帰って自ら考え、また家族や友人に話すことで広まっていき、環境問題について考える人が少しでも増えていくとすれば何よりです。皆様に身近で親しみやすい研究所になれるよう、これからもこのような企画を開催してまいります。

(まるお たけし、企画部広報室 係長)

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