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開発途上国の国情に適した省エネ・省コスト・省維持管理浄化システムの開発に関する研究(平成 16年度)
Study on the development of saving energy, cost and maintenance system suitable for developing country

予算区分
AB 政策対応型
研究課題コード
0105AB411
開始/終了年度
2001~2005年
キーワード(日本語)
液状廃棄物,富栄養化,水環境改善システム,バイオ・エコエンジニアリング,開発途上国
キーワード(英語)
DOMESTIC AND INDUSTRIAL WASTEWATER,EUTROPHICATION,WATER QUALITY RENOVATION SYSTEM,BIO-ECO ENGINEERING,DEVELOPING COUNTRY

研究概要

し尿や生活雑排水等の液状廃棄物に対して、開発途上国も視野に入れ、土壌・湿地等の生態系に工学を組み込んだ生態工学の活用による有用植物を用いた食料生産及び植物残滓のコンポスト化、ラグーンシステムの活用等による浄化システム構築を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

有用植物を活用した浄化技術に関する窒素・リン吸収速度等の比較解析、ラグーンシステムにおける機構解析、アジア地域における湖沼、河川等の汚濁実態解析を行う(13年度~14年度)。有用植物やラグーンシステムを活用した浄化技術について、設計条件、運転条件の最適化、汎用化システムの確立を図る(15年度~16年度)。 開発途上国の水質改善を志向した省エネ、省コスト、省維持管理可能な土壌浄化法、ラグーンシステム等の技術を確立するとともに、普及・整備手法を提案する(17年度)。

今年度の研究概要

熱帯シミュレータを活用し、ラグーン浄化システムと植栽浄化システムを組み合わせによる窒素、リン除去能の高効率化、および魚類導入による汚泥減量化や、ラグーン生態系における窒素、リンの物質フロー解析、有害藻類等の動態解析を行い、開発途上国に対応した資源循環化と浄化能力の適正化・両立化を図るための操作方法の検討を行う。 また、土壌浄化システムの適正設計、適正操作のための硝化・脱窒などの土壌中の微生物機能解析とともに、水分移動や浄化に関わる化学吸着などの物理化学特性の解析を行い、シミュレーションモデル化につなげることとする。さらに、国内および途上国における生態工学の実証化試験を進める。

備考

共同研究機関:東京農業大学応用生物科学部,東北大学工学研究科,埼玉県環境科学国際センター,(財)茨城県科学技術振興財団,中国環境科学研究院,韓国国立環境研究院,タイ王国AIT・ERTC,ベトナムハノイ大学

課題代表者

稲森 悠平

担当者

  • 水落 元之
  • 岩見 徳雄
  • 板山 朋聡