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霞ヶ浦バイオマスリサイクルシステム開発事業(平成 16年度)
Development program of recycle system of biomass in Kasumigaura

予算区分
CG 文科-都市エリア
研究課題コード
0204CG580
開始/終了年度
2002~2004年
キーワード(日本語)
霞ヶ浦,家畜ふん尿,クリーンエネルギー,生ごみ,メタン発酵
キーワード(英語)
KASUMIGAURA,LIVESTOCK EXCRETA,CLEAN ENERGY,RAW GARBAGE,METHANE FERMENTATION

研究概要

食品リサイクル法および家畜排せつ物法等を踏まえ、霞ヶ浦流域圏から排出される生ごみ、家畜ふん尿を資源としてとらえ、生物処理、電気化学的処理等をハイブリッド化したエネルギー化技術開発を行い、システムとして低廉で最も効果的な運用条件を構築する。具体的には、生ごみ、家畜ふん尿を資源としてバイオガスエネルギーを回収し、この処理過程で生じる残渣については炭化による生成物の有効利用を、残液については排出基準以下での放流または液肥としての地域還元を行い、資源循環型社会の基盤技術開発を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

全体システムとして低廉で効果的なメタン発酵プロセスの構築を行うため、処理過程としてメタン発酵、嫌気発酵残渣および下水汚泥等固体廃棄物エネルギー化と安定化、嫌気発酵残液の分解・有効利用の3段階に分割し、それぞれのステージにおいて最適処理の条件検討を行うとともに、プラントの設計・設置・運転を行う(14年度)。また、バイオガス燃焼・発電、残液の電気化学的処理および液肥利用、残渣の高温乾燥システムおよび炭化処理の評価、生ごみ・家畜ふん尿の混合比がメタン発酵に及ぼす影響解析等についての検討を行い、システム全体の効率化を図る(15年度)。さらに、生ごみ・家畜ふん尿の混合廃棄物を用いてプラントでの実証試験を行い、普及施策のためのシミュレーション解析を踏まえた技術の確立を行う(16年度)。

今年度の研究概要

生ごみ・家畜ふん尿混合廃棄物のメタン発酵処理プロセスの高度・効率化を図るため、プラントでの実証試験およびラボスケールでの連続試験による最大負荷試験、高濃度アンモニア阻害試験等におけるメタン生成細菌、酸生成細菌等の有用微生物の現存量・機能活性解析を行い、システムの全体効率を踏まえたシミュレーション解析に基づく、微生物学的効率化支援技術の確立を図る。

備考

研究代表者:前川孝昭 (筑波大学 教授)

課題代表者

稲森 悠平