- 予算区分
- BA 環境-地球推進 B-4
- 研究課題コード
- 0206BA342
- 開始/終了年度
- 2002~2006年
- キーワード(日本語)
- 雲,エアロゾル,雲・エアロゾル相互作用,ライダー,高スペクトル分解ライダー,雲レーダー
- キーワード(英語)
- CLOUD,AEROSOL,AEROSOL-CLOUD INTERACTION,LIDAR,HIGH-SPECTRAL RESOLUTION LIDAR,CLOUD PROFILING RADAR
研究概要
ライダー、レーダーなどの能動的リモートセンシング技術を用いて、雲のパラメータおよび雲・エアロゾル相互作用に関する情報をグローバルに観測するための手法の開発を目的とする。本研究は日本と欧州が共同で開発中の放射観測衛星EarthCARE等の衛星観測を念頭に置くもので、そのための観測手法の基礎開発、手法の検証、データ解析手法、利用手法の確立を目標とする。
全体計画
本課題は「能動型と受動型リモートセンサーの複合利用による大気汚染エアロゾルと雲の気候影響研究」の中のサブテーマ2で、複合リモートセンシングの内のライダー手法に関する部分を構成する。このなかで、雲レーダーとライダーの同時観測による雲の微物理パラメータの測定および新しいライダー手法である高スペクトル分解ライダーに関する手法の研究を行なう。また、高スペクトル分解ライダーで得られるライダー比を用いたエアロゾルの特性分類手法や雲情報の抽出手法の確立を目指す。さらに、日欧で進めているEarthCARE等の衛星搭載ライダーの設計指針を示すとともに、データ解析手法、データ利用手法を明確にする。
今年度の研究概要
地上からの雲レーダーとライダーによる同時観測を継続し解析を進める。一方、地上ベースの2波長偏光ライダーを改良し、対流圏上部までのエアロゾル測定の精度を高める。また、高スペクトル分解ライダーによるエアロゾルのライダー比の測定を継続的に行い、各種のエアロゾルのライダー比の気候値を求める。この他、国立環境研の532nmの高スペクトル分解ライダーを用いて、NASAの衛星搭載ライダーGLASの検証観測に参加する(EFF課題と関連)。
備考
研究代表者:中島映至(東京大学)