ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

資源循環・廃棄物処理過程における金属類の排出係数と化学形態に関する研究(平成 16年度)
Study on metals emission to the atomosphere in materials recycling processes and their chemical characterization

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0305AE487
開始/終了年度
2003~2005年
キーワード(日本語)
金属類,排出係数,廃棄物処理,由来,化学形態
キーワード(英語)
HEAVY METALS,EMISSION FACTOR,WASTE MANAGEMENT,CHEMICAL CHARACTERIAZATION

研究概要

環境大気中の有害な金属類について一定の調査はなされているものの,様々な排出源からの排出実態は明らかになってはいない。資源循環・廃棄物処理過程は一つの排出源であり,有害物質管理の一貫として排出量予測・管理は重要と考えられる。しかし対象の廃棄物と施設のシステムによって変動が大きく,排出量推定には実態調査による排出係数の推定と室内実験等による変動要因を明確にすることが必要となる。本研究では,PRTR対象物質,国際的な規制物質等有害性を有する,または疑われる物質を中心とした金属類の排出係数を求めること,また排出係数に及ぼす要因として廃棄物中の物理組成と各組成に含まれる化学形態とを明らかにすることを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

資源循環・廃棄物処理からの金属類の大気系への排出に関して,実稼働施設を中心とした研究を行う(15年度~16年度)。種々の廃棄物(一般廃棄物・産業廃棄物)を用い,異なる条件(共存物質,制御・非制御,排ガス処理設備の種類等)によるラボスケールの燃焼実験により,排出係数に及ぼす要因についての研究を行う(15年度~17年度)。廃棄物中の物理組成と各組成中の金属類の存在量と化学形態に関する研究を行う(16年度~17年度)

今年度の研究概要

重金属類の挙動を、ラボスケールの燃焼装置を用い、低温集塵と高温集塵による比較を行う。また熱力学的解析を行い、温度、燃焼条件、共存物質等の条件が重金属類の挙動に及ぼす影響を明確にする。特に有機スズ化合物の挙動に着目した検討を進める。

課題代表者

貴田 晶子

担当者

  • 高橋 真
  • 酒井 伸一