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改革開放後の中国国内における流動人口の特性とそのモデル化(平成 16年度)
Study on Domestic Migration due to Open Door Policy in China and its Modeling

予算区分
AE 経常 13225
研究課題コード
0405AE386
開始/終了年度
2004~2005年
キーワード(日本語)
中国,人口流動,人口移動モデル
キーワード(英語)
CHINA,DOMESTIC MIGRATION,MODELING OF MIGRATION

研究概要

本研究は、人口センサスなどの統計資料を用い、県レベルで中国国内における流動人口の空間分布やその変化特性を解析して人口移動要因を解明し、それを基に人口移動モデルを構築して2025年における中国全土の人口分布の予測を試みるものである。中国では1980年代以降、経済成長に伴い農村から都市への移動は急増している。戸籍管理制度のもとでは、移動者は都市部に転入したものの、ほとんどは都市戸籍を取得できず、「流動人口」となる。流動人口は市場経済発展の必然的な産物であるが、中国の社会・経済システムに影響を及ぼし、環境変動の大きな誘導要因となり、本研究の遂行により、中国の今後の環境変動を検討する上で基盤的な知見が得られる。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

人口センサスなどの統計資料を収集・解析し、地図情報と結合することにより、流動人口の空間分布及び空間分布の変化を分析する。また、流動人口の顕著な都市を取り出し、人口移動と関連が高い社会・経済指標を収集し統計的手法を駆使して人が引き付けられる要因を分析し、流動人口分布の形成、及びその変化要因を明らかにする。上記分析結果を基に、各地域間の経済力格差と移動距離をパラメータとした「市場誘因型」人口移動モデルを構築し、20kmグリッド精度で2025年の中国全土の人口分布を予測する。

今年度の研究概要

1985年、1990年、2000年に実施された人口センサスの資料から3時点の人口流入数、及び1990年、2000年の省内・省間人口流入数を県レベルで抽出し、流動人口の空間分布及びその変化を分析する。次に、1990年と2000年の流動人口の顕著な都市を取り出し、総人口、都市人口、労働人口、GDP、労働人口の年平均収入、海外投資額などの15個の社会・経済指標を収集して、主成分分析や回帰分析などの統計的手法を用い、人が引き付けられる要因を分析し、中国流動人口分布の形成及びその変化要因について考察を行う。

課題代表者

大坪 國順

担当者