- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 0405CD479
- 開始/終了年度
- 2004~2005年
- キーワード(日本語)
- 塩化メチル,植物,亜熱帯,放出
- キーワード(英語)
- METHYL CHLORIDE,PLANTS,SUB-TROPICS,EMISSION
研究概要
熱帯・亜熱帯林は塩化メチルの主要な発生源であるが、個別植物の調査例は少なく、どのようなカテゴリーの植物が塩化メチルを放出するのか、その放出量を支配する要因は何かなどについては全く不明である。本研究では、塩化メチルの地球環境における役割の解明およびその濃度変動の将来予測のために、広範な亜熱帯植物を対象に塩化メチル放出植物の検索を行うと共に、その放出量を支配している環境要因の解明を目指す。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:
全体計画
(平成16年度)
植物からの塩化メチル放出量の簡易測定法を確立し、西表島における亜熱帯植物からの塩化メチル放出量を測定する。チャンバー実験によりシダ類からの塩化メチル放出量を左右する環境要因を調べる。(平成17年度)前年度に引き続き、 西表島における各種亜熱帯植物からの塩化メチル放出量を測定し、植物種ごとの平均的な塩化メチル放出量をデータベース化する。西表島内における大気中塩化メチルの濃度変動を調べ、植物からの放出量に関する知見と合わせて、塩化メチルの収支を解析する。
今年度の研究概要
塩化メチル放出植物を検索するためのバイアル瓶を利用した簡易な測定法を開発する。これを用いて、亜熱帯の西表島に生育する主要な植物について塩化メチル放出量を測定する。また、塩化メチル放出量の支配要因を解明するため、シダ類(ヒカゲヘゴとクロヘゴ)を用いたチャンバー実験を行って日射と気温の影響を調べると共に、葉の塩素含有量と塩化メチル放出速度との関連を調べる。
備考
共同研究機関:琉球大学熱帯生物圏センター