- 研究課題コード
- 0105SP031
- 開始/終了年度
- 2001~2005年
- キーワード(日本語)
- 内分泌かく乱化学物質, 環境ホルモン, 化学物質対策, 生殖, 脳, 化学物質情報, 環境修復
- キーワード(英語)
- ENDOCRINE DISRUPTING CHEMICALS, REPRODUCTION, BRAIN, CHEMICALS INFORMATION, ENVIRONMENTAL REMEDIATION
研究概要
内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)の環境汚染の状況を理解し、環境生物への影響及び人への影響を明らかにすると共に汚染の影響を未然に防止するための手法の開発を行う。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:基礎科学研究
全体計画
研究は以下の6つの研究課題を中心として展開する。(1)内分泌撹乱化学物質の新たな計測・評価試験手法の開発と環境動態の解明(2)野生生物の生殖に及ぼす内分泌撹乱化学物質の影響評価(3)内分泌撹乱化学物質の脳・神経系への影響評価(4)内分泌撹乱化学物質の生殖系・免疫系への影響評価(5)内分泌撹乱化学物質の分解処理技術(6)内分泌撹乱化学物質等の管理と評価のための統合情報システムの開発
今年度の研究概要
内分泌撹乱化学物質計測手法の高度化を引き続き進めるとともに、未知の物質の同定を行う。ダイオキシンについては生物検定法の評価を行うとともに、オンサイトモニタリングやリアルタイムモニタリング手法の実用化をめざす。ハイスループットのバイオアッセイシステムを用いて多数の化学物質のスクリーニングを行い内分泌撹乱化学物質の作用データベースを整備する。環境動態の研究においては、底質における動態と蓄積を明らかにするとともに東京湾をはじめとするフィールドでの研究展開を図る。野生生物の生殖に及ぼす影響のメカニズムを室内実験をふまえ明らかにする。超高磁場NMRによる脳機能マッピング等、新たな手法を強化する。実験動物を用いた甲状腺ホルモン、脳神経系、免疫、行動への影響を引き続き検討する。分解処理技術として微生物利用技術の開発を行い実用化への検討を行う。統合情報システムの構築と利用を引き続き行い環境リスク評価と管理の手法を提示する。これまでの結果を総合し、内分泌撹乱化学物質の環境汚染の実態、生態系、生物、ヒトへの影響を明らかにし、内分泌撹乱化学物質の防止技術、管理と評価のための情報システムを提示する。