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最終処分場の早期跡地利用を考慮した多機能型覆土の検討(平成 17年度)
Development of multi-functional cover layer to enhance the post-closure use of waste landfill

予算区分
BY 環境-委託請負
研究課題コード
0406BY756
開始/終了年度
2004~2006年
キーワード(日本語)
最終処分場, 覆土, 跡地利用, メタン酸化, 不飽和浸透
キーワード(英語)
WASTE LANDFILL, COVER SOIL LAYER, POST CLOSURE USE, METHANE OXIDATION, UNSATURATED WATER MIGRATION

研究概要

廃棄物最終処分場の早期跡地利用の実現のためには、発生ガス対策(排除)や環境に調和しながら、廃棄物層内の安定化促進を目的とした適切な水分と酸素の供給が必要とされる。水分と酸素を上部より廃棄物層に供給しながら、発生するガスを排除するという二律背反する課題の達成と、構造的な安定性を維持する為には複合的な要素を含んだ多機能型覆土構造の構築が必要となる。この多機能型覆土構造として、建設発生土、廃棄物を使用し、その材料特性を把握するとともに、安定化や跡地利用の度合いにしたがって覆土の機能を変更することが可能なシステムを提案する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

多機能型覆土構造に必要な、材料パラメーターの同定と、その同定パラメーターを満足する建設発生土、廃棄物の選定を行う。水・ガス移動を制御可能なシステムを開発し、材料パラメーターである飽和不飽和浸透特性の測定とデータベースの構築、ベンチスケール室内土槽実験による覆土システムの適用性評価、メタン酸可能と高い透気性を有する排気層の選定、段階施工による各処分場への柔軟な適用を検討し、処分場のニーズにあった多機能型覆土を提案する。

今年度の研究概要

多機能型覆土に適する地盤定数の数値解析による模索を継続し、物理的パラメーターである飽和不飽和浸透特性に関わるデータの構築を行って覆土材料の適用性に着目した材料の分類を実施する。生物学的評価としてカラム試験を継続し、メタン酸化能に影響するパラメーターを実験的にまとめる。締固め特性に関する知見を評価し、鉄球落下法による精度の探求と簡素化を目的に、種々の供試体によるデータの蓄積を行う。ベンチスケール実証試験として二つの異なるタイプの多機能型覆土に対する土槽実験を行い、多機能型覆土の適用性を検討する。

備考

共同研究機関:茨城大学(小峯秀雄),龍谷大学(石垣智基),セントラル技研

課題代表者

遠藤 和人

  • 福島地域協働研究拠点
    廃棄物・資源循環研究室
  • 室長(研究)
  • 工学博士
  • 土木工学,材料工学
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担当者