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中国の半乾燥地域に生育する植物の生理生態機能に関する研究(平成 18年度)
Studies on ecophysiological characteristics of plant species distributed in Chinese arid and semi-arid regions

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0406AE376
開始/終了年度
2004~2006年
キーワード(日本語)
砂漠化,乾燥地域,中国,初期生長,植物
キーワード(英語)
DESERTIFICATION, ARID REGION, CHINA, INITIAL GROWTH, PLANT

研究概要

砂漠化の進行は中国においても深刻な問題となっているが、植被の保全や植物の人為的導入は砂漠化の防止や砂漠化した土地の回復のための重要な手法となっている。そこで、本研究では、中国における砂漠化防止や砂漠化回復のための基盤的知見を得るために、中国の砂漠地域に分布する植物の生理生態機能を調べることを目的とする。本研究の目標は、(1)砂丘での砂の流動化にともなう植生の遷移が各植物のどのような特性の相違によっているかを明らかにすること、および、(2)塩性土壌での植物の適応方式を明らかにすることである。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

砂生の草本植物および灌木に関し、種子の砂中での埋もれ深さや降雨量や降雨の分布パターンが実生の定着の可否にどのような影響をおよぼすかを検討する(2004年度〜2005年度)。
塩性環境に分布する植物種につき、土壌中の塩濃度や塩成分の組成が実生の定着の可否にどのような影響をおよぼすかを検討する(2006年度)。

今年度の研究概要

これまでの研究により、中国の砂漠地域西部に分布する潅木のHaloxylon ammodendronは、同一の地域に分布する他の植物種に比べ、実生段階で高濃度の塩に対しきわめて高い耐性を示すことが明らかとなった。そこで、この植物種の塩耐性の要因を明らかにするため、この植物種の実生を、塩成分の組成や濃度を異にする塩溶液との接触下に生長させたときの実生の生長速度および実生内の塩濃度を調べ、この植物種の塩に対する反応特性を検討する。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動(環境研究基盤技術ラボラトリー)

課題代表者

戸部 和夫