21世紀の炭素管理に向けたアジア陸域生態系の統合的炭素収支研究 〜草原・農耕地生態系における炭素収支の定量的評価に関する研究:青海草原炭素収支に関する研究（平成 18年度）
A study on carbon budget of the Qinghai-Tibetan grassland

研究概要

第II期において、青海草原の生物気象観測、CO₂, H₂Oとエネルギーフラックスの長期観測を継続し、高山草原生態系における炭素収支の長期動態の全体像を明らかにする。また、草原炭素動態とそれに及ぼす温暖化の影響に関するパラメータ化を図り、陸域生態系モデル計算に組み込む。さらに、放牧歴と種組成の異なる草原生態系について、炭素動態の特徴、炭素収支量を明らかにし、チベット草原での炭素動態モデルを完成させる。

研究の性格

• 主たるもの：行政支援調査・研究
• 従たるもの：基礎科学研究

全体計画

青海高原草原の生物気象観測、CO₂, H₂Oとエネルギーフラックスの長期観測を継続し、高山草原生態系における炭素収支の長期動態の全体像を明らかにする。また、草原炭素動態とそれに及ぼす温暖化の影響に関するパラメータ化を図り、陸域生態系モデル計算に組み込む。さらに、放牧歴と種組成の異なる草原生態系について、炭素動態の特徴、炭素収支量を明らかにし、チベット高原における草原の炭素動態モデルを完成させる。

今年度の研究概要

引き続き青海高原草原において、生態系CO₂フラックスの測定、特に生態系呼吸と生態系光合成の長期連続測定を行う。これと平行して、放牧が青海高原草原炭素収支への影響を解明するための研究を継続する。さらに、これまで蓄積したデータの解析と広範囲の炭素フラックスの推定とモデリングを行う。

備考

外国共同研究機関：中国科学院・北生物研究所, 中国北京大学