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野生メダカ個体群の絶滅確率による有害化学物質の生態リスク評価(平成 19年度)
Ecological risk assessment of chemical pollutants

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0508CD532
開始/終了年度
2005~2008年
キーワード(日本語)
生態リスク評価,有害化学物質,3栄養段階群集モデル
キーワード(英語)
ECOLOGICAL RISK ASSESSMENT, CHEMICAL POLLUTANTS, TRI-TROPHIC COMMUNITY MODEL

研究概要

有害化学物質の生態系への影響を,メダカ野生個体群の絶滅リスクとして評価する解析方法を考案する.主に動物プランクトンの単一個体群(生物種)を対象に開発した先行研究の結果を発展させ,種間の相互作用を介する間接作用を数理モデル(3栄養段階群集動態モデル)で解析する.

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

3栄養段階群集動態モデル(数理モデル)の基本式を決定し、生態毒性データへの適用を試みる。さらに、急性−慢性外挿に基づくデータ解析法の研究を行う(平成17〜18年度)。数理モデルの生態毒性データベースへの適用を試みる.実際のデータベースへの応用にあたって,検討すべき点は,?数理モデルの現実性,?予測結果の検証可能性,?大量のデータに応用しうる簡便性である.さらに,複数の化学物質が同時に作用する複合影響に対しても生態リスク評価を可能にする毒性データ解析法を考案し、実際の毒性実験データで検証する(平成19から20年度)。

今年度の研究概要

藻類-ミジンコ-メダカを念頭に置いた3栄養段階群集動態モデルを有害化学物質の生態系インパクト推定へ適用する解析的方法を研究する.3栄養段階群集モデルを,3種の個体密度(バイオマス)を変数とする非線形連立微分方程式として組み立てる.種間相互作用の強さ(捕食係数,転換効率,餌欠乏時における死亡率など)はモデルの結果を大きく左右する.モデルの解析の仕方には,安定平衡解が現れるパラメータ領域を想定して,各種の平衡個体数もしくは最上位種の絶滅確率に与える化学汚染の影響からリスク評価を行う.実用性のため、近似的な解析解の導出を試みる。

備考

予算コードがないため業務係で処理

関連する研究課題
  • 0 : 環境リスク研究センターにおける研究活動

課題代表者

田中 嘉成