ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

Super GCMの開発およびそれを用いた温暖化時のメソ気象現象変調に関する研究(平成 19年度)
Development of Super GCM and a study on change in meso-scale phenomena under climate change

予算区分
BA 環境-地球推進
研究課題コード
0607BA923
開始/終了年度
2006~2007年
キーワード(日本語)
地球温暖化,メソ気象現象
キーワード(英語)
CLIMATE CHANGE, MESO-SCALE PHENOMENA

研究概要

温暖化で変化する気候環境のもとでの社会の適応策を適切に策定するには、メソ気象現象の統計量に関するより信頼性の高い長期的予測が重要であり、そのためには雲システムを陽に表現できる非静力学GCMが必須の道具となる。本研究は、スーパーパラメタリゼーション(super parameterization, 以下SPと略)というより新しいモデリング手法にもとづくsuper-GCMの開発および温暖化予測への応用を目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

Super-GCMの開発にあたっては、まず現在のGCMがCSRMにより近い降水や雲のふるまいを表現できるように雲・降水パラメタリゼーションを改良することが必要である。このために、メソモデルおよびGCMの専門家が協力して、できるだけ近い実験設定で各々の数値積分を繰り返し、互いの結果を共有しながら研究を進める。Super-GCMの設計及び初期開発はこれと並行して行い、最終的に両者を統合する。また、領域モデルを用いた双方向ネスティングはもう一つの方向性であるため、本研究において両手法の比較検討を行う。

今年度の研究概要

 super-GCMを用いて、CCSR/NIES/FRCGC AGCMがAR4へ提出したシナリオランに準拠した現在、近未来、および温暖化が進行した時点での気候に関するタイムスライス実験を行う。この結果を公表し、データを整備して公開するとともに、AR4で得た結論に修正点があるかどうかも明らかにする。

備考

研究代表者 北海道大学大学院地球環境科学研究院 渡部雅浩准教授

課題代表者

江守 正多

担当者