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ヒ素の転写因子調節作用に着目した免疫細胞特異的作用メカニズムと免疫毒性の解明(平成 20年度)
Studies on the effect of arsenic on transcripiton factors in immune cells

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0708CD336
開始/終了年度
2007~2008年
キーワード(日本語)
ヒ素,転写因子,免疫毒性
キーワード(英語)
ARSENIC, TRANSCRIPTION FACTOR, IMMUNOTOXICITY

研究概要

本研究では、環境汚染物質である無機ヒ素の免疫細胞特異的な作用メカニズムを転写因子や転写因子の一種である核内受容体への作用に着目して明らかにすることを目的とする。さらにヒ素の転写因子を介した免疫細胞への作用が免疫機能にいかなる影響を及ぼすかについても明らかにする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

 ヒ素(亜ヒ酸ナトリウム)曝露においてリンパ球で発現が変動する遺伝子群の網羅的解析から、ヒ素により活性に影響を受ける転写因子を予測し、その転写因子の関与をChromatin Immunoprecipitation (ChIP)アッセイや、細胞増殖、アポトーシス、細胞周期進行等の細胞機能の変化との関連から証明する。さらに転写因子への作用メカニズムを検討し、ヒ素の影響を受ける標的分子や標的機能を明らかにする。
 またリンパ球でヒ素によって発現変動した遺伝子や転写因子の発現量等をマーカーとして、亜ヒ酸ナトリウムを投与したマウスの各種臓器における変化を調べ、ヒ素の影響の臓器特異性を明らかにする。
 以上の研究によって、ヒ素の転写因子を介した免疫系特異的な影響メカニズムを明らかにする。

今年度の研究概要

ヒ素によるE2F標的遺伝子の発現抑制のメカニズムを探るため、E2Fファミリーと相互作用して転写調節に関与するポケットプロテインについて、ヒ素曝露による発現量の変化や、E2Fファミリーとポケットタンパク複合体形成の変化について解析する。

課題代表者

野原 恵子