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化学物質管理のための生態影響試験法および生態リスク評価法の検討(平成 20年度)
Development of eco-toxicity tests and ecological risk assessment for management of chemicals

予算区分
AK リスクセンター
研究課題コード
0610AK484
開始/終了年度
2006~2010年
キーワード(日本語)
生態影響試験,生態リスク評価,アクアリウム生態系
キーワード(英語)
ECO-TOXICITY TEST, ECOLOGICAL RISK ASSESSMENT, AQUARIUM ECOSYSTEM

研究概要

化学物質管理政策に資する基礎的研究の一環として、化学物質の生態系への影響を生態学的な視点で評価する方法を、数理モデル、実験生態系、野外調査を総合したアプローチによって研究する。また,生態リスク評価の基礎となる生態影響試験法の技術開発を、OECDのテストガイドラインの開発・改定作業や化学物質審査法の運用状況を踏まえつつ,我が国における適用性と信頼性の確保の観点から進展させる.

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

1.生態リスク評価法の高精度化のために数理生態学的手法を適用した生態毒性データ解析法を考案する.
2.我が国の化学物質管理において必要な生態影響試験法の開発を行うと同時に,もし必要ならばOECDに対して新規提案/新規改定を前提に科学的検討を行う.
3. 藻類-ミジンコ-魚 の3栄養段階を機軸とする実験生態系の作成を試み、化学物質影響評価への適用可能性を検討する.

今年度の研究概要

藻類,ミジンコ類,メダカを主な構成要素とするアクアリウム生態系を作成し,3栄養段階性体系モデルの理論的予測を検証する.特に,ミジンコ類の種多様性,機能形質多様性と,生態系機能(物質循環能力)との関係を検定する.デトリタス食者である底生生物(ユスリカ)の実験系への導入に関する問題点を明らかにする.
 生態毒性試験法の開発に関しては,生物微弱発光の計測技術を用いて,100化学物質についてのばく露試験を実施し,既存標準法(OECD-TG201相当)による毒性値と比較する.

備考

研究経費の一部は,環境省請負費を充当する。

課題代表者

田中 嘉成

担当者

  • 菅谷 芳雄
  • 立田 晴記
  • 真野 浩行