資源循環に係る基盤的技術の開発（平成 20年度）
Development of base technology for material recycling

研究概要

環境低負荷であり循環型社会形成の要素技術として将来的に中核となり得る廃棄物の資源化技術，環境保全技術等に関する研究開発を行う。新規な原理に立脚し，従来より総合的な効率に優れる技術としてエネルギーおよび物質の回収が可能な有効性の高い資源循環技術に関する情報基盤構築を目指す。

研究の性格

• 主たるもの：応用科学研究
• 従たるもの：技術開発・評価

全体計画

未利用資源および廃棄物中の各種高付加価値成分のデータベース化．脂溶性高付加価値成分の抽出操作因子等の明確化（18年度）．廃棄物再生資源化のための技術シーズの探索，マイクロ波利用技術等のフィージビリティースタディ（19年度）．マイクロ波利用技術等新規要素技術の開発推進とシステム化フィージビリティースタディ（20年度）．新規要素技術基礎・応用開発実験の実施とシステム化評価（21年度）．フィージビリティスタディを基にし，動脈-静脈プロセス間連携/一体化技術等としての導入方策を提示（22年度）．

今年度の研究概要

循環型社会の形成に有効で効率に優れ、かつ環境低負荷である基盤的資源循環技術およびそのシーズ技術に関する調査および研究開発を継続して進める。環境プラントメーカー等と研究会組織を設けて連携し、研究開発または実用化される諸技術またはシステムに関する動向を文献および実施設調査等に基づいて調査し，開発の状況および実用性等を評価する。それとともに、具体的な要素技術等に関する研究に着手する。樹脂系廃棄物への高周波およびマイクロ波等の電磁波照射による選択的エネルギー注入・加熱を応用した金属分離・ハロゲン除去手法の確立など、資源化・浄化技術に関する実験研究を進める。