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人為起源の温暖化シグナルの検出を目指した気候の長期内部変動に関する数値実験的研究(平成 20年度)
Numerical modeling studies on the long-term climate variavility aimed at detecting anthropogenic signals on the climate change

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0608CD928
開始/終了年度
2006~2008年
キーワード(日本語)
数値気候モデル,内部変動,統計解析
キーワード(英語)
CLIMATE MODEL, INTERNAL VARIABILITY, STATISTICAL ANALYSIS

研究概要

人間活動に伴う気候変化シグナルを統計的に有意に検出するためには、気候システムが本質的に持つ揺らぎ(内部変動)に関する知見が不可欠である。本研究では、数値気候モデルを用いた超長期積分結果を用いて、モデルにより再現された内部変動の妥当性を評価する。また、標準状態における内部変動が、外的な気候変動要因によりどの程度変調し得るのか、に関する知見を得る。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

標準状態での数値モデル積分を数千年間に渡って行うとともに、得られた内部変動の特性を、観測データと比較・検討する(2006年度)。また、過去1000年間の外的な気候変動要因に関する情報を収集・整備し、得られたデータをもとに過去1000年間の気候再現実験を行い(2007年度)、自然起源の気候変動要因により、内部変動がどの程度変調し得るのか、に関して統計的な解析を行う(2008年度)。

今年度の研究概要

前年度までに情報収集・整備した自然起源の気候変動要因(太陽活動および大規模火山噴火)のデータを用いて、過去1000年間程度の気候再現実験を行い、得られた内部変動の特性を、外的な気候変動要因を産業革命以前の状態に固定した実験(コントロール実験)と比較・検討することにより、気候の内部変動が、自然起源の気候変動要因によりどの程度変調し得るのか、明らかにする。

課題代表者

野沢 徹

担当者