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有機ヒ素化合物による中枢神経系への長期影響の解明 課題2:臓器中ジフェニルアルシン酸及びその代謝物の定量分(平成 20年度)
Long-term effects of diphenylarsinic acid to central nervous system

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0809CD010
開始/終了年度
2008~2009年
キーワード(日本語)
ジフェニルアルシン酸,LCMSMS
キーワード(英語)
Diphenylarsinic acid, LCMSMS

研究概要

旧日本軍の化学兵器の原材料に由来のジフェニルアルシン酸(DPAA)中毒が石井・玉岡らにより発見された。臨床症状は小脳・脳幹症状と大脳皮質機能障害の症状で、さらに小児では精神遅滞がみられた。本研究は、カニクイザルにヒトと同程度のDPAAを暴露させた場合に生じる行動毒性を明らかにし、脳各部位及び全身の臓器のDPAAとその代謝物を定量解析し、病理学的変化も確認しながら、DPAAの中枢神経への長期影響を明らかにすることを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

カニクイザルにDPAAを継続的に投与し、行動毒性を調べる。一定期間毎に解剖して病理的変化を明らかにするとともに、中枢神経を含めた各組織中のDPAA並びに関連化合物濃度を明らかにする。

今年度の研究概要

DPAA投与動物組織中のDPAA並びにその代謝産物をLCMSMSで測定し、体内分布並びに代謝に関する特性を明らかにする(今年度は短期投与動物を中心とする)。

備考

研究代表者:筑波大学 石井一弘 講師

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  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

柴田 康行