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2波長偏光Mie散乱ライダーデータを用いた海洋上でのエアロゾル時空間分布に関する研究(平成 21年度)
Study on temporal and spatial distribution of aerosols over ocean retrieved from data measured with a dual-wavelength polarization Mie-scattering lidar.

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0709AE434
開始/終了年度
2007~2009年
キーワード(日本語)
ライダー,エアロゾル,海塩,ダスト,太平洋
キーワード(英語)
LIDAR, AEROSOL, SEA SALT, DUST, PACIFIC OCEAN

研究概要

エアロゾルの気候影響を評価する上で、洋上におけるエアロゾル光学特性の時空間分布の把握は不可欠である。そこで、太平洋およびインド洋上におけるエアロゾルによる大気汚染の動態把握と数値モデル(エアロゾル輸送モデルや雲解像モデルなど)との比較・検証・入力データの提供を主眼として、JAMSTECの研究船「みらい」に搭載されたNIESの2波長偏光Mie散乱ライダーで測定されたデータを解析し、エアロゾル種毎(水溶性の小粒子、ダスト、海塩)の濃度の時空間変動を抽出する観測研究を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

 これまでに我々は、NIESの2波長偏光Mie散乱ライダーデータから、エアロゾル種毎(水溶性小粒子、海塩、ダスト)の鉛直分布を推定するアルゴリズムの開発を行ってきた。そこで、このアルゴリズムを用いて、これまでに測定されたライダーデータを以下の予定で解析し、太平洋・インド洋でのエアロゾル種毎の時空間分布を捉える:H19年度 [熱帯域(2001年及び2004年に観測)]、H20年度[太平洋上及びインド洋上(2006年に観測)]、H21年度 [赤道域(2003年に観測)]。導出したエアロゾルデータを基に数値モデルとの比較・検証を行う。また、流跡線解析(ないしは数値モデル)や気象データ(相対湿度や風速)との相互比較から、エアロゾルの発生起源・輸送経路・生成・成長についての知見を得る。

今年度の研究概要

開発したエアロゾル導出アルゴリズムを用いて(全体計画参照)、赤道域(2003年に観測)で観測されたライダーデータを解析し、赤道域地球一周でのエアロゾル種毎の時空間分布の把握を実施する。また、気象データとの相互比較を行い、エアロゾルに関連する諸過程についての知見を得る。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

西澤 智明

  • 地球システム領域
    大気遠隔計測研究室
  • 室長(研究)
  • 理学博士
  • 理学 ,物理学
portrait

担当者

  • 杉本 伸夫
  • 松井 一郎
  • portrait
    清水 厚地域環境保全領域