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日本と中国における自動車排出ガスの健康影響の国際比較に関する疫学研究(平成 21年度)
Epidemiologic study of health effect of motor exhaust in Japan and China

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0810CD009
開始/終了年度
2008~2010年
キーワード(日本語)
大気汚染,健康影響
キーワード(英語)
air pollution, health effect

研究概要

日本と中国の都市部では近年自動車交通量が増加し、それに伴う大気汚染は両国に共通する環境問題となっており、住民の健康に及ぼす影響が懸念されている。本研究では、日本と中国で自動車交通量の多い幹線道路周辺で生活する人を対象に、大気汚染物質への曝露評価と肺機能検査を各季節に繰り返して実施して大気汚染物質への曝露実態を解明するとともに、大気汚染物質が高齢者の呼吸器系に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。特に、北京市オリンピック開催時の大気汚染状況の変動(改善)と健康影響との関連性を明らかにする。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

日本(兵庫県西宮市、東京都世田谷区)と中国(北京市など)で、パネル研究を繰り返して実施し、自動車排出ガスによる大気汚染が対象者の肺機能、血清アレルギー・炎症性指標の変化に与える短期的影響を評価する。両国間、各都市間の大気汚染状況と健康影響を比較するため、大気汚染の健康影響評価として既に確立された方法を用いる。平成20年度は、北京オリンピック開催に伴う大気汚染対策、21年度は春季における黄砂の飛散、夏季に発生する高濃度のオゾン等の影響が評価できるように調査を設定する。

今年度の研究概要

日本と中国の複数の都市で幹線道路の周辺に居住する成人を対象として、以下のパネル研究を季節毎に年3〜4回、各2週間実施する。対象者は東京都世田谷区では前年度調査の研究協力者に引き続き協力を求めるが、必要に応じて協力者を追加募集する。その他の都市では新たな研究協力者を募って調査を行う。特に、中国では平成20年度に実施した北京市に加えて武漢市で新たに調査を開始する。

関連する研究課題

課題代表者

田村 憲治