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放射性炭素同位体測定に基づく微小粒子状物質の起源に関する研究(平成 21年度)
Study on the origin of fine particle matters using natural level radiocarbon analysis

予算区分
LA 共同研究
研究課題コード
0910LA001
開始/終了年度
2009~2009年
キーワード(日本語)
放射性炭素,PM2.5,ブラックカーボン,東京,大気中微小粒子状物質,バイオマス燃焼
キーワード(英語)
radiocarbon, PM2.5, black carbon, tokyo, atmospheric micro particle matter, biomass burning

研究概要

都内各所において採取した大気中及び発生源の微小粒子状物質について、放射性炭素同位体(14C)を分析することにより、都内大気の大気微小粒子状物質の発生源解析を行う。本研究により大気微小粒子状物質中化学成分に基づく発生源解析の精度を向上させ、大気中微小粒子状物質濃度の低減化対策立案に貢献することができる。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

大気エアロゾル中微小粒子エアロゾル中元素状炭素は、人為起源有機汚染物質を効率的に補足することにより、汚染物質の大気中での残留時間を長くすることが懸念されている。またこれらの粒子は、微小なため、容易に肺胞などにも取り込まれることから、様々な健康被害を引き起こす誘因る可能性も指摘されている。そのため、これらの微小粒子の発生源の特定と動態を明らかにすることは、大気中微小粒子状物質等による大気汚染の原因解明において重要な貢献が見込まれる。都内大気中及び発生源の微小粒子状物質に含まれる放射性炭素同位体(14C)分析を行い、都内大気の大気微小粒子状物質の発生源の解析を行い、大気中微小粒子状物質濃度の低減化対策立案のための知見を得ることを目的とする。調査及び分析は、都が「大気環境調査としてPM2.5の採取を行う一般局、自排局からサンプリングしたPM2.5フィルターについて放射性炭素同位体分析を行い、PM2.5粒子の発生源について明らかにする。

今年度の研究概要

都内大気中及び発生源の微小粒子状物質の発生源を明らかにするため、今年度は、都が、都内各所に設置している一般局、自排局からサンプリングしたPM2.5フィルター並びに都内各所の発生源候補(火力発電所、ごみ焼却場など)からのフィルターについて放射性炭素同位体分析を行い、PM2.5粒子の発生源について明らかにする。

備考

共同研究の相手方:東京都環境局環境改善部計画課 樋口幸弘、伊藤雄一

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

内田 昌男

  • 地球システム領域
    動態化学研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(農学)
  • 化学,地学,理学
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