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海面処分場における評価手法の検討及び安定化解析調査(平成 21年度)
Stabilization analysis and development of its methods for offshore disposal sites

予算区分
MA 委託請負
研究課題コード
0810MA001
開始/終了年度
2008~2010年
キーワード(日本語)
海面処分場,保有水水質,維持管理,安定化,安定化指標
キーワード(英語)
offshore disaposal site, inner leachate quality, landfill operation, stabilization, stabilization index

研究概要

大阪湾広域臨海環境整備センターが管轄している海面埋立処分場において、これまで実施されてきた浸出水等のモニタリングデータを元にして安定化解析を実施し、処分場としての安定化を評価可能な指標を提案する。また、今後の安定化動向を評価するため、洗い出し効果、水収支バランス、水位以下の水質等に着目した将来水質予測モデルを構築する。これら調査研究成果を利用し、海面最終処分場特有の維持管理留意事項をとりまとめ、安全・安心な処分場運営と跡地利用の可能性に関する政策提案を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

(1)安定化状況把握調査:各海面最終処分場でモニタリングされてきた原水水質、観測孔の水質、暗渠内水質の変動特性について新たな視点から知見をとりまとめ、調査目的に応じたモニタリング項目や地点を提案することで、保有水水質等モニタリングマニュアルを補完する。(2)安定化解析:廃棄物からの汚濁成分の洗い出し特性と保有水水質の関係を評価するため、連続バッチ溶出試験を実施して、数値解析によって将来予測を行う。さらに、保有水水質に関係あると考えられる水収支評価、水位以下の水質モニタリングを実施する。また、海面最終処分場の集排水設備である暗渠排水管の機能評価を実施するとともに、準好気性管理の可能性についても評価する。

今年度の研究概要

(1) 泉大津沖処分場のモニタリングデータを用いて、物理化学的な指標と成り得るデータの抽出を行い、昨年度実施した尼崎沖処分場との比較を行う。
(2) 廃棄物積出基地よりサンプリングした試料を用いて連続溶出試験を行い、その結果を濃度境界条件として取り込んだ数値シミュレーションを実施し、これまで実施されてきた水質挙動解析との比較を行う。これまで提案されてきた水収支計算方法についてとりまとめ、それぞれの計算結果の差異について検討する。水位以下の水質モニタリングに関しては、降雨後の水質変化を評価するため、降雨後のサンプリングを実施して平常時との比較を行う。また、既存集排水管の性能評価に関して、既に設置されている排水暗渠が異なる集排水設備であった場合との集排水能力の性能比較を数値解析によって実施する。同時に、準好気性埋立の可能性についても数値解析によって評価する。

課題代表者

遠藤 和人

  • 福島地域協働研究拠点
    廃棄物・資源循環研究室
  • 室長(研究)
  • 工学博士
  • 土木工学,材料工学
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