ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

野鳥に対するH5N1病原性評価のためのウイルス受容体および抗ウイルス因子解析(平成 22年度)
Antiviral factor and viral receptor analysis for H5N1 susceptibility evaluation in wild bird

予算区分
AI 研究調整費
研究課題コード
1010AI002
開始/終了年度
2010~2010年
キーワード(日本語)
抗ウイルス因子,ウイルス受容体,高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)
キーワード(英語)
antiviral factor, virus receptor, High Pathogenicity Avian Influenza(H5N1)

研究概要

高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)の鳥類に対する病原性の違いを、ウイルス受容体の分布状況の差とウイルス増殖抑制タンパク質(抗ウイルス因子)の機能差によって評価できるか検証する。そのため生体感染実験で死亡率(0〜100%)が既知の鳥類種で、細胞表面上のウイルス受容体分布と抗ウイルス因子の機能に差があるのか観察する。今回の結果からH5N1の病原性に鳥類種差がある要因を特定できれば、生体感染実験に代わるH5N1病原性評価法確立という成果が期待できる。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

H5N1が示す病原性の鳥類種差を規定している要因が受容体と抗ウイルス因子の機能によるのか検証するため、H5N1の感染実験で死亡率が既知の鳥類種(コブハクチョウ:死亡率100%、インドガン:40%、ドバト:0%)から皮膚を採取し細胞培養を最初に行う。その後、培養細胞の表面にH5N1の受容体が存在するのか特異的染色を行って観察する。また、H5N1の増殖を抑制する抗ウイルス因子であるMxタンパク質の遺伝子をそれぞれの細胞よりクローニングする。Mxタンパク質の遺伝子構造解析を行うとともに、その遺伝子を導入した細胞株を樹立する。この細胞株にH5N1を感染させ、増殖するH5N1の定量を行う。そして、受容体の分布とMxタンパク質の抗ウイルス活性を鳥類種間で比較するとともに、死亡率の差との関連を考察する。

今年度の研究概要

全体計画と同じ(研究期間が1年であるため)。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

大沼 学

  • 生物多様性領域
    生態リスク評価・対策研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(獣医学)
  • 獣医学,生物学
portrait