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ユスリカ相と長期・短期的環境変動の関連に関する基礎的研究(平成 22年度)
Fundamental study on chironomid faunae as indicators of long-term or short-term changes of environments

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0913AE004
開始/終了年度
2009~2013年
キーワード(日本語)
ユスリカ相,陸水,環境変動,指標生物
キーワード(英語)
chironomid fauna, freshwater, environmental change, biological indicators

研究概要

ユスリカ類は陸水域の底生動物の代表的なグループであり、様々な陸水環境でユスリカ相を構成する種が異なり、水質や植生などを反映することが分かってきている。しかし、環境の変動に対してユスリカ相がどのように応答するかは十分に研究されていない。本研究では長期的・短期的環境変動に対するユスリカ相の応答を研究し、環境変動の指標としての基礎的な情報を得ることを目的とする。また、過去の環境とユスリカ相の対応を研究する手段として、ユスリカ遺骸の利用法について検討する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

いくつかのカテゴリーに分類した環境とユスリカ相の対応を整理し、ユスリカ相を大きく変動させるような要因を明らかにする(2009〜2010年度)。当該要因について実際に変化が観測できる場所でユスリカ相の調査を行い、過去に変動が知られる場所でユスリカ遺骸等の痕跡が利用できるかどうか調査する(2011〜2013年度)。

今年度の研究概要

ユスリカ相の、環境指標性の基礎的研究として、ため池のユスリカ相を多変量解析等の手法を用いて解析し、今までに調査した湖沼・河川・湿原のユスリカ相との類似・相違を評価するための比較法を検討する。また、長期の環境変動の指標性についても検討する。地球環境モニタリング(霞ヶ浦全域調査)」において、採集・測定等を分担し、異常気象など既知のイベントの影響も含め、ユスリカの急激な変動の要因について、解析する。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

上野 隆平

  • 生物多様性領域
  • シニア研究員
  • 理学士
  • 生物学
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