ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

大気中粒子状物質の成分の短期曝露による健康影響評価(平成 23年度)
The health effect of short-term exposure to specific components of ambient particles

予算区分
AH 地環研
研究課題コード
1011AH002
開始/終了年度
2010~2011年
キーワード(日本語)
粒子状物質,健康影響,疫学
キーワード(英語)
Particulate matter, Health effet, Epidemiology

研究概要

 2009年9月に微小粒子状物質(PM2.5)に係る環境基準が告示された。その際、日本における微小粒子状物質の短期健康影響に関する資料として用いられた全国20市町における、日死亡データと粒子状物質との関連に関する検討で、粒子状物質の単位濃度上昇に対する日死亡のリスクは、市町によって大きなばらつきがみられた(環境省、2007。http://www.env.go.jp/air/report/h19-03/index.html)。海外の報告においても、このような粒子状物質の健康影響の地域差や季節性変動が認められており、その原因の一つとして、粒子状物質中の成分組成により、その健康影響に違いが出てくる可能性が指摘されている。しかし、粒子状物質の各成分の健康影響評価は十分には行われていない。そこれ、本研究では、名古屋市で測定された粒子の成分データを用いて、健康に対する影響について評価することを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

 平成15〜20年度の粒子成分の分析を行う。さらに、対象期間中の各成分の分布についての解析を行う。それらの成分分析結果と、平成15〜20年度の人口動態調査死亡データ、および気象データを入手し、死亡データと環境データ(粒子成分、他の大気汚染物質、気象条件)を日単位で合致させてデータベースを構築し、各成分の死亡リスクへ対する影響を推定する。さらに発生源寄与率の結果と合わせて、発生源別の死亡リスクへ対する影響を推定する。

今年度の研究概要

 平成22年度に作成したデータベースを用いて、各成分の死亡リスクへ対する影響を推定する。さらに発生源寄与率の結果と合わせて、発生源別の死亡リスクへ対する影響を推定する。各成分の単位変化量あたりの死亡リスクの変化について推定するために、ケースクロスオーバー解析を行う。

外部との連携

名古屋市環境科学研究所

課題代表者

上田 佳代