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生体鉱物形成作用による金属酸化物の生成過程(平成 23年度)
Mechanism of metal oxide formation by biomineralization

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1113AQ002
開始/終了年度
2011~2013年
キーワード(日本語)
生体鉱物,マンガン酸化物,鉄酸化物
キーワード(英語)
biomineral, manganese oxide, iron oxide

研究概要

自然界には金属イオンを酸化や還元して、金属酸化物を作る微生物が生息している。本研究では、この生体鉱物形成作用(バイオミネラリゼーション)により生成したマンガンや鉄酸化物(生体鉱物)をX線分析など様々な方法で分析し、その構造や化学的特性を調べる。さらに、生体鉱物形成作用および生物起源の金属酸化物が水環境中の金属イオンの吸着や表面反応などにより、自然環境へどのような影響を与えているか明らかにする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

バイオミネラリゼーションにより生成したマンガン酸化物や鉄酸化物をX線分析、走査電子顕微鏡観察など様々な方法により分析し、その生成過程と化学的特性を明らかにする。また、生体鉱物と無機化学的に生成する類似の化学組成を持つ金属酸化物の結晶構造、吸着特性などの違いを調べることにより、生物起源の金属酸化物が自然環境に与えている影響について解明して行く。

今年度の研究概要

水中の溶存マンガンイオンを酸化する微生物の鉱物形成作用により生成したマンガン酸化物(二酸化マンガン鉱物)について、粉末X線回折分析や蛍光X線分析等の測定を行い、得られたデータからバイオミネラリゼーションで生成したマンガン酸化物の物理・化学的特性とその生成過程を調べ、生体鉱物の自然環境への影響について解明を進める。

外部との連携

共同研究機関:静岡県立大学環境科学研究所

備考

共同研究機関:静岡県立大学環境科学研究所

課題代表者

瀬山 春彦