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風送ダストの飛来量把握に基づく予報モデルの精緻化と健康・植物影響評価に関する研究(平成 23年度)
Improvement of kosa forecasting model assimilated with the LIDAR monitoring network data and environmental effective research by its attached bio-aerosol

予算区分
BA 環境-地球推進 B-0901
研究課題コード
0911BA005
開始/終了年度
2009~2011年
キーワード(日本語)
黄砂,LIDAR,ネットワーク観測
キーワード(英語)
kosa, Lidar, Network monitoring

研究概要

風送ダスト(黄砂・バイオエアロゾル)の大気物理・大気化学的解析、気象学的解析とモデル技術開発、生物化学的検証、動物実験学的検証を基にして、深刻化する黄砂問題に関する社会的・行政的要求に応えることを基本目的とする。それに資する具体的な研究目的は、(1)黄砂予報精度の向上のための実用モデル(MASINGAR)の改良、(2)影響評価研究のための黄砂および大気汚染粒子の混在化情報を含む飛来量、沈着量分布および発生量の定量的把握、(3)動物実験研究による健康被害の検証・機構解明と疫学調査による影響評価、(4)沈着後の健康/自然生態系に影響を与えるような風送ダスト中の微生物種の同定とその同定種の影響評価のためのサーベイ、である。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

2009年度:ライダーネットワークによる黄砂リアルタイム観測とデータ解析処理を行う。ダスト発生モデル検証のための観測システムの開発とモデルの誤差情報の推定システムを構築する。マウスを用いた動物実験学的検証手法を確立する。黄砂バイオエアロゾルを国内外で直接採集し分析・解析を行う。
2010年度:予報モデルのデータ同化のための信頼性の高いライダーネットワークデータの処理手法の確立とデータ提供を行い、予測モデルに同化させる手法を確立する。動物実験、疫学手法による健康影響評価、黄砂付着菌類の同定と解析研究を継続実行する。ダスト発生モデル検証のための観測システムをモンゴルに設置し、黄砂発生時期にモデルパラメータ集積のための集中観測も行う。
2011年度:過去の黄砂事例を含め長年にわたる黄砂現象の発生・輸送・飛来量分布をまとめる。発生源で収集した新パラメータを予測モデルに組み込み、ライダーネットワークデータを同化したモデルの高精度化を完成させる。3年にわたり発生源から日本において高度別に採取した黄砂に付着する菌類等を分類学的にまとめる。また、人の健康、自然環境への影響についても総合的評価を行う。

今年度の研究概要

プロジェクト最終年であることから、(1)黄砂予報精度の向上のための実用モデル(MASINGAR)の改良、(2)影響評価研究のための黄砂の定量的把握、(3)動物実験研究による健康被害の検証・機構解明と疫学調査による影響評価、(4)沈着後の健康/自然生態系に影響を与えるような風送ダスト中の微生物種の同定とその同定種の影響評価、これら目的に対するまとめ的研究を行う。

備考

大分県立看護科学大学、金沢大学、中国科学院大気物理研究所、日中友好環境保全センター、モンゴル気象水文科学研究所

関連する研究課題

課題代表者

西川 雅高

担当者

  • 杉本 伸夫
  • 松井 一郎
  • portrait
    清水 厚地域環境保全領域
  • 西澤 智明地球システム領域
  • 原 由香里