ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

藻類由来の有機炭素濃度の算出手法の開発(特異的プライマーを用いて)(平成 23年度)
Development of a technique for calculating algal-derived organic carbon level in lake

予算区分
AN 新発想
研究課題コード
1111AN001
開始/終了年度
2011~2011年
キーワード(日本語)
定量PCR,粒子状有機炭素濃度,富栄養湖沼
キーワード(英語)
real-time PCR, POC, eutrophic lake

研究概要

霞ヶ浦などの富栄養湖沼では、季節的に藻類濃度が異常に高くなる事があり、有機炭素濃度の上昇や、上水の利用障害など大きな問題となっている。しかしながら、有機炭素濃度と異常増殖藻類濃度との関連はいまだ明らかでなく、有機炭素濃度上昇の原因となる藻類を特定することは困難であった。本研究では培養株を用いて特定藻類のrDNA濃度と有機炭素濃度の換算計数を算出し、藻類由来の有機物負荷を算定することを目標とする。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

本研究ではまず、培養菌株を用いてrDNA濃度と粒子状有機炭素濃度(POC)換算計数を算出し、その後溶存態有機物についても検討を実施する、最後に実環境サンプルについてrDNA濃度から算出した計算値とフィールド調査結果との整合性を検討する。

今年度の研究概要

1.霞ヶ浦において異常増殖し、有機炭素濃度上昇の原因となる可能性のある藻類の特定
2.上記特定藻類の培養株の入手
3.特定.藻類のrDNA濃度と炭素濃度を測定
4.特定藻類のrDNA濃度と有機炭素濃度の換算計数を算出
5.フィールド試料中の特定藻類rDNA濃度から算定した有機炭素濃度推定値の検証

関連する研究課題

課題代表者

冨岡 典子

  • 地域環境保全領域
    環境管理技術研究室
  • シニア研究員
  • 博士(農学)
  • 生物学,農学
portrait

担当者

  • 今井 章雄
  • 小松 一弘
  • 高津 文人地域環境保全領域