- 予算区分
- BA 環境-推進費(委託費) S-7-2
- 研究課題コード
- 0913BA001
- 開始/終了年度
- 2009~2013年
- キーワード(日本語)
- 排出インベントリ,排出シナリオ,東アジア,大気汚染物質
- キーワード(英語)
- emission inventory, emission scenario, East Asia, air pollutants
研究概要
東アジアにおける大気汚染物質の排出インベントリについて、観測データや排出実態データを基に高精度化を図る。また、環境技術導入モデルを開発し、排出削減に資する都市環境政策シナリオを提案・評価する。更に、東アジアにおける温暖化対策シナリオと整合した大気汚染物質削減シナリオを策定する。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
(サブテーマ1)アジア域における大気汚染物質の排出インベントリREASについて、衛星・地上観測データによる逆モデル計算、検証及び最新推計(トップダウン・アプローチ)、及び排出実態データに基づく排出量推計の改良(ボトムアップ・アプローチ)を行い、その高精度化を図る。(サブテーマ2)中国における大気汚染物質の排出削減対策技術の地域ごとの導入水準とその削減効果を同定するとともに、日本の産業集積都市における比較調査に基づいて、経済成長、産業構造、環境投資水準から排出水準を推定する技術導入モデルを開発する。(サブテーマ3)統合評価モデルであるAIMを使用し、IPCC第5次評価報告書に向けて検討されている温暖化対策シナリオやアジアの低炭素社会シナリオをベースに、社会経済活動及び総合的な大気汚染物質削減シナリオを策定する。
今年度の研究概要
【サブテーマ1:観測データと排出実態データによる排出インベントリの高精度化】
テーマ1のモデルグループ、観測グループと連携して、REAS2.0を改良する。サブテーマ2、3やテーマ3と連携して、大気汚染物質削減シナリオの作成を進める。
【サブテーマ2:アジア都市での大気汚染物質排出削減のための技術導入モデルの開発に関する研究】
大気汚染物質排出量推計モデルを使用して、中国都市の現状排出量を算定する。代替的な政策オプションによって排出量を制御する都市環境技術モデルを開発し、政策オプションを設計して排出削減量を算定する。
【サブテーマ3:温暖化対策とのコベネフィット評価も含めた総合的な大気汚染物質削減シナリオの策定に関する研究】
これまでに開発してきたモデルを用いて、サブテーマ1及び2の成果を踏まえて、アジアにおける大気汚染対策時における温暖化対策の副次的効果を定量化する。
外部との連携
アジア大気汚染研究センター、インド工科大学ロルキー、Institute of Global Climate and Ecology(ロシア)、北京師範大学、中国科学院応用生態研究所
備考
当課題は課題対応型の研究プログラム (7)-1 にも関連