- 予算区分
- BY 環境-委託請負
- 研究課題コード
- 1212BY006
- 開始/終了年度
- 2012~2012年
- キーワード(日本語)
- 農薬,バイオアッセイ,野外調査
- キーワード(英語)
- pesticides, bioassay, field survey
研究概要
農薬の水域生態系への影響を未然に防止する観点から、農薬取締法に基づき個別農薬ごとに農薬登録保留基準が設定されているが、生態系への影響の実態は未だ解明されて いない。したがって、登録後の農薬が水域生態系に及ぼす影響を事後的に評価するシステムの確立が必要である。そこで、事後評価システムの確立に向けて、農薬による生態影響の実態を調査するため、圃場周辺の水域において、水田排水のバイオアッセイおよび農薬濃度の測定を実施し、さらに水田排水中で検出された農薬などの慢性毒性試験データの充実化を図る。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:政策研究
全体計画
実環境中の農薬が水域生態系に及ぼす影響を把握する事後評価システムの確立に向けて、農薬(初期除草剤)が散布された圃場において、水田排水を用いた生物試験(バイオアッセイ)及び農薬濃度の分析を実施する。また、除草剤を中心とした、農薬原体の水生生物慢性毒性試験データの充実を図る。さらに、環境中農薬濃度および慢性毒性試験データから農薬のリスク評価を行い、水田排水を用いたバイオアッセイの結果と比較することで農薬による複合影響について考察する。
今年度の研究概要
除草剤が散布された約1週間後に田面水をサンプリングする。それぞれのサンプルにつ いて、魚類、藻類、甲殻類、発光バクテリアを用いた慢性毒性試験を実施する。同時にGCMS一斉分析およびLCMSを用いて、農薬濃度を分析する。さらに、検出された農薬のうち、慢性影響試験データのないものについて、甲殻類、藻類、魚類の慢性毒性試験を実施する。そして検出された農薬による複合影響について考察する。
備考
旧課題コード:1111BY003
- 関連する研究課題
課題代表者
鑪迫 典久
担当者
-
渡部 春奈環境リスク・健康領域
-
高信 ひとみ