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環境放射性物質を用いた湿地生態系機能評価に関する研究(平成 25年度)
Studies on assessment of ecosystem functions of wetland using environmental radio isotope

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1214CD004
開始/終了年度
2012~2014年
キーワード(日本語)
湿地生態系,放射性物質,生態系機能,物質循環,環境影響評価
キーワード(英語)
wetland ecosystem, radio isotope, ecosystem function, matter cycle, environment assessment

研究概要

日本の代表的な湿地生態系(高汚染、低汚染、非汚染湿地)での放射性物質の汚染実態と環境動態を把握する。特に高汚染地である福島県北部太平洋地域の河川湿地における詳細な汚染地域マップの作成と被ばく量の定量化を行うとともに、湿地植物への移行率、自然による浄化機能、除染処理効果に関する生態系機能を定量把握し、被ばく量低減効果を提示する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

物理化学環境の連続モニタリングを行い、生態系サービスのうち水循環機能・物質循環機能及び微生物の分解機能の面から高汚染地域の湿地、低汚染地域の湿地(霞ヶ浦、涸沼湿地)及び非汚染地域(尾瀬ヶ原、釧路湿原)において環境影響を評価する。

今年度の研究概要

(1) 物理化学的環境の把握 ・各地域の5地点に連続測定用の空間放射線量センサーや水位データロガーを周年設置する。 ・過去に収集された融雪、積雪、凍結深などの全ての気象データを収集解析して、冬期〜春期のモデル化し環境変動を把握する。・池とう生態系における水温分布、地下水流入等の水収支解明、モデル化に必要なデータを収集する。(2)水循環・物質循環機能の把握  1)水循環機能の把握 ・永久方形区に表層から塩ビパイプを埋設し、定期的に水位を測定し、表層地下水の流動性を場所・深度別に比較する。・電磁流速計を設置し、波浪や水の交換を測定する。・河川水、土壌間隙水、雨水等の採取を行い、水の酸素安定同位体比を測定する。 2)土壌環境の変動性の把握 ・永久方形区において植物の植生調査 ・現存量・密度・群落高・葉面積指数の測定を行う。採取した植物の窒素・炭素安定同位体比を測定する。3)放射性物質、物質循環機能の把握 ・表層コア約100mlを定量採取し、現地で環境放射性物質をSX−SPAにて分析する。一部粒度組成、有機物含有量測定のため持ち帰る。・ハンノキ等の樹木からコアを採取して、年輪解析、同位体比解析、元素分析より環境変動を検出する。 ・画像解析の教師として永久方形区の植生調査を実施する。・大きな池とうでADCPを装備した自動制御の環境観測プロファイラーをチャーターして、水深・流行流速分布・水温等の物理的なモニタリングを行う。航空写真の自動判読による植生分類、流路網解析、ハイパースペクトル画像、航空機撮影による非破壊で植生変化のモニタリングを実施する 

関連する研究課題

課題代表者

野原 精一

  • 生物・生態系環境研究センター
    生態系機能評価研究室
  • 室長
  • 理学博士
  • 生物学,理学 ,水産学
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