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曝露形態別毒性学的知見に基づく有害化学物質の健康リスク評価手法の開発(平成 26年度)
Development of health risk evaluation methods for environmental toxicants on the basis of exposure routes.

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1116AQ001
開始/終了年度
2011~2016年
キーワード(日本語)
曝露経路,健康影響評価
キーワード(英語)
exposure route, health effects evaluation

研究概要

環境有害化学物質の健康リスク評価は、曝露形態の違いから経口曝露と吸入曝露に分けて行われている。 環境有害化学物質の健康リスク評価は、毒性試験あるいは疫学データを基にして、実際起こりうる曝露量と無毒性量との比(Margin of Exposure)によって判定されるが、曝露形態や毒性試験方法の違いにより必ずしも判定方法が最適化されているわけではない。ここでは、データが不足している吸入曝露を主として想定し、ナノマテリアルなどの新規素材や大気粒子状物質も含め、化学的あるいは物理的性状の異なる物質に対し、神経毒性、免疫毒性、生殖発生毒性、遺伝毒性、あるいは呼吸器毒性等の影響指標の最適化と環境有害物質の安全性評価を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

ラットやマウスなどの実験動物を用いたin vivo 研究、あるいは細胞を用いたin vitro研究に分け、環境有害化学物質が標的とする臓器や細胞別に生体影響評価方法を確立する。 特に経気道曝露した場合を想定し、シミュレーションによる沈着モデルも導入した総合的な曝露評価もあわせて行う。

今年度の研究概要

細胞曝露装置における細胞への粒子の沈着率の定量化に関して、実測、リアルタイム計測装置の開発を行う。また、エアロゾル化した物質の細胞表面沈着効率を求めることにより、粒子状物質に対する細胞の反応性評価方法の開発を行う。一方、経気道曝露した粒子状物質の脳神経系への影響を評価するための実験系を確立するとともに、細胞を用いたin vitro研究において、核内タンパク質を標的とした生体反応の定量化と行う。

課題代表者

平野 靖史郎

担当者