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災害に伴う環境・健康のリスク管理戦略に関する研究(平成 26年度)
Health and environmental risk management strategies in disaster environment

予算区分
AR 震災対応
研究課題コード
1415AR012
開始/終了年度
2014~2015年
キーワード(日本語)
災害環境,環境リスク,化学物質,迅速分析,探索的分析,海洋調査,管理体制
キーワード(英語)
Disaster and emergency environment, Environmental risk, Chemicals, Rapid screening analysis, Comprehensive analysis, Coastal/ocean survey, Management framework

研究概要

有害な物質や成分にかかわるリスクの管理や評価は広く研究されてきた。しかし、平常時に対するにリスク管理や評価の取組に対して、災害時における環境・健康のリスク管理への取り組みは大きく遅れていることを、今般の震災において再認識することとなった。この問題意識を受けて、本プロジェクトでは、災害に伴う環境・健康のリスク管理戦略とそれに係る諸技術の確立を目指して研究を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

以下の3課題ごとに研究に取り組むとともに全体を取りまとめた成果を目指す。
課題1:災害時のリスク管理目標に関する研究、ここでは、災害時から平常時に至る動的・戦略的リスク管理目標の考え方を確立する。課題2:災害時の探索的・迅速分析の構築、ここでは災害時の探索的・迅速調査の方法を現場調査への応用の中で構築を目指す。具体的には課題2-1:大気・室内環境調査、課題2-2:探索的・網羅的高度分析の開発・体系化、課題2-3:海洋における災害時環境調査の研究、の3つのサブ課題によって検討を進める。課題3:災害時リスク管理の体制に関する研究、ここでは、災害時の健康・環境リスクの管理を支える体制のあり方を提案する。
 以上の課題の各課題の検討を取りまとめるとともに、研究所内外の関連活動・機関との連携を通じて調査や応用を進めることで、災害に伴う環境・健康のリスク管理戦略に関する研究を進める。

今年度の研究概要

課題1:災害時のリスク管理目標に関する研究では、災害時から平常時に至る動的・戦略的リスク管理目標の考え方の確立をめざす。本年度は、緊急時調査の対象物質と目標水準の設定の基礎とするためのデータおよび手法の収集・整理を行う。
課題2:災害時の探索的・迅速分析の構築、ここでは災害時の探索的・迅速調査の方法を現場調査への応用の中で構築を目指す。うち課題設定2-1:大気・室内環境調査では、現行津波被災地の大気調査を基盤とし、地方環境研究所や消防機関等と協力しつつ、揮発性有機物質の現場測定の実施などに展開する。課題設定2-2:探索的・網羅的高度分析の開発・体系化では、大気・水質を対象に有害成分の迅速サンプリング手法の確立を試みるとともに、現行の探索的・網羅的分析の研究成果であるGC(xGC)-HRTOFMSを用いた分離分析手法への展開を図る。また、本手法で検出可能な対象物質の範囲を明らかとする。課題2-3:東北地方太平洋沿岸域の干潟および内湾域を対象として,1)津波後に見られる干潟環境と底生生物群集の経年変動・空間変動の把握,2)底泥中に堆積・残留した炭化水素の組成・空間的分布と汚染要因(直接流入と火災)との関連づけ,消長とその底生動物への負の影響の評価を行う。これにより、震災発生時の物理的攪乱および二次災害としての大規模化学物質汚染による環境影響の把握と、生態系の回復と遷移の方向性予測の基礎とする。
課題3:災害時リスク管理の体制に関する研究では、災害時の健康・環境リスクの管理を支える体制のあり方について国内外の制度比較を行い、地方環境研究所との連携など現行制度で可能な体制に加え、さらに目指すべき制度・体制設計についての検討を行う。
これらの諸課題においては、緊急時環境調査体制タスクフォース活動等による地環研との連携を進めながら検討を進める。

備考

資源循環・廃棄物研究分野
環境計測研究分野
健康環境研究分野
地域環境研究分野

関連する研究課題

課題代表者

鈴木 規之

  • 環境リスク・健康研究センター
  • センター長
  • 博士(工学)
  • 工学,化学,土木工学
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担当者