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地球温暖化に関わる地球規模リスクに関する研究(平成 27年度)
Study on global risks related to climate change

研究課題コード
1115AA012
開始/終了年度
2011~2015年
キーワード(日本語)
地球温暖化リスク,気候変化予測,地球温暖化影響評価,陸域統合モデル,不確実性,リスク管理
キーワード(英語)
climate change risks, climate change projections, climate change impact assessment, integrated terrestrial model, uncertainty, risk management

研究概要

所内外の気候予測・影響予測モデル研究の結果に基づき、現象理解と不確実性評価等の観点から将来予測を「翻訳」し、リスク情報を導く研究を行う。また、気候と相互作用し人為活動を含む陸域諸要素に力点を置いた地球規模のモデル研究を行い、これらの要素が温暖化により受ける影響および温暖化対策にもたらす制約条件を詳細な地理分布を含めて統合的に分析する。さらに、地球規模の温暖化影響の価値、適応策やジオエンジニアリングの費用対効果についての知見を整理する。以上すべての研究結果を参照しつつ、リスクに対する社会の認知等も考慮した上で、地球規模のリスク管理方策を検討する研究を行う。

今年度の研究概要

(1)地球規模リスクに関わる将来予測の理解と翻訳
将来の気候変動についてメカニズムの理解を深め不確実性を評価するために、新しいアンサンブル実験を設計し実施する。また、次期(第6次)IPCC報告に向けて現行の気候モデルの性能評価を行うとともに、新しい気候モデルの開発と調整を進める。
(2)地球規模リスクに関わる統合的空間分布モデリング
地球規模の詳細な地理分布を表現する陸域生態モデル、土地利用変化モデル、水文モデル等を統合した陸域統合モデルの構築、および都市域を含む土地利用の詳細な地理分布を推定する土地利用シナリオの構築を進めるとともに、分析に着手する。
(3)地球規模リスクの管理方策の検討
気候変動を含む地球規模問題をリスク管理の観点から評価するためのフレーミングの検討をさらに進めるとともに、統合評価モデルを用いて気候予測の不確実性を明示的に扱うための手法の開発と応用を行う。さらに、温暖化リスク評価研究と国際交渉・制度の関わりに関する考察を進める。

課題代表者

江守 正多

  • 地球システム領域
  • 上級主席研究員
  • 博士(学術)
  • 理学 ,地学
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担当者