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絶滅危惧野生動物の生息域外保全に関する研究拠点構築(平成 28年度)
Establishing ex-situ conservation research center for endangered species.

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1619AQ002
開始/終了年度
2016~2019年
キーワード(日本語)
絶滅危惧種,遺伝資源,ゲノム
キーワード(英語)
Endangered species,Genetic resource,Genome

研究概要

国内外の研究機関、動物園等と連携して絶滅危惧種の遺伝資源(培養細胞、組織標本、DNA等)を長期凍結保存する体制を構築する。また、凍結保存した遺伝資源を活用して遺伝学的研究(遺伝的多様性評価、全ゲノム解析等)を行い、適切な絶滅危惧種の保全計画立案等に役立てる。それに加え、凍結保存中の絶滅危惧種由来培養細胞を研究資源化(細胞株及びiPS細胞樹立等)を図る。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

絶滅危惧種の遺伝資源を収集し長期に凍結保存する体制を構築するとともに、収集した遺伝資源を活用し絶滅危惧種の保全に寄与する研究を行う。また、関連分野の所外研究者と連携できる体制を新たに作り、研究活動の効率化を図る(新組織名:野生動物ゲノム連携研究グループ)。野生動物ゲノム連携研究グループは下記の研究を行う。
(1)遺伝資源保存バンク機能の強化
絶滅危惧種(環境省レッドリスト掲載種、IUCN Red List of Threatened Species掲載種等)の死亡個体や飼育個体から遺伝資源(培養細胞、組織標本、DNA等)を両機関で収集・凍結保存する。また、予測不可能な事態による遺伝資源の損害を最小限にするため、バックアップ体制として収集した遺伝資源を相互に移送し凍結保存する。
(2)保全遺伝学研究の推進
凍結保存中の遺伝資源を活用して、絶滅危惧種のゲノム解析を行う。その解析結果をもとに新規の各種遺伝的マーカー(マイクロサテライトマーカー、SNPマーカー等)を開発し、絶滅危惧種の遺伝的多様性、系統解析等の研究に活用する。
(3)遺伝資源の有効利用法開発
絶滅危惧種由来の培養細胞から株化細胞およびiPS細胞を樹立するための手法開発を行う。また、始原生殖細胞を活用した絶滅危惧種の個体増殖手法に関して鳥類をモデルに研究を行う。

今年度の研究概要

(1)遺伝資源保存バンク機能の強化
絶滅危惧種(環境省レッドリスト掲載種、IUCN Red List of Threatened Species掲載種等)の死亡個体や飼育個体から遺伝資源(培養細胞、組織標本、DNA等)を両機関で収集・凍結保存する。また、予測不可能な事態による遺伝資源の損害を最小限にするため、バックアップ体制として収集した遺伝資源を相互に移送し凍結保存する。
(2)保全遺伝学研究の推進
凍結保存中の遺伝資源を活用して、絶滅危惧種のゲノム解析を行う。その解析結果をもとに新規の各種遺伝的マーカー(マイクロサテライトマーカー、SNPマーカー等)を開発し、絶滅危惧種の遺伝的多様性、系統解析等の研究に活用する。
(3)遺伝資源の有効利用法開発
絶滅危惧種由来の培養細胞から株化細胞およびiPS細胞を樹立するための手法開発を行う。また、始原生殖細胞を活用した絶滅危惧種の個体増殖手法に関して鳥類をモデルに研究を行う。

外部との連携

共同研究機関:京都大学野生動物研究センター、岩手大学大学院連合農学研究科、筑波大学生命環境科学研究科、酪農学園大学獣医学群獣医学類

課題代表者

村山 美穂

担当者