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環境標準物質の開発と応用に関する研究
(平成 28年度)
Study on development of the environmental certified reference materials and their analytical application

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1620AQ023
開始/終了年度
2016~2020年
キーワード(日本語)
標準物質,実用標準,精度管理
キーワード(英語)
certified reference material, working standard, QA/QC

研究概要

国内外の環境化学計測における一次データの精度管理やトレーサビリティの確保に資するために有用な環境標準物質の作製と提供を目的とする。本研究を包括する知的研究基盤事業では、長期にわたり天然物を原料とする環境標準物質を作製し、国内外の研究機関や計測機関などに提供して来た。作製する環境標準物質は、所内外から広く環境計測・測定分析において望まれる標準物質の情報を集め、環境基準や国際条約等による環境監視に有用な物質を対象とし、世界基準に合致するだけでなく、他機関で作製していない希な物質を対象として作製/開発することを目指す。また、既存の環境標準物質についても、安定同位体比等の認証値や参考値の追加を行うことにより利用価値の向上を図る。さらに、これらの標準物質の認証値付与および安定性試験を行う過程で用いられる公定法をはじめとする各種分析手法に関する評価、高精度化あるいは簡便化等、環境標準物質に関連する応用研究も行う。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

《全体計画》
今期の5年間は、2000年代以降新たな社会問題となった有害化学物質や注目される元素を対象にした環境標準物質の開発、および、需要が多く在庫が無くなった標準物質の更新を計画している。具体的には、在庫がなくなっているホンダワラ等の後継標準物質や、Ni、Cd、Asなどの有害元素をはじめとした様々な化学成分について、動植物やダストを対象とした環境標準物質の開発と提供を行うほか、地方環境研究所との連携なども考慮しつつ環境監視測定法の精度管理に資する応用研究も行う。
(2016年度)
在庫がなくなった環境標準物質の後継標準物質作製のための材料の選定等の予備実験にとりかかる。恒常的基盤研究業務として、ストック中の各種標準物質の精度管理試験や、計測手法の開発やモニタリング計測への応用研究も展開する計画である。
(2017年度)
後継標準物質の長期保存実験と認証値決定を行う。次期標準物質の開発計画の立案を行う。保存試料の精度管理試験や計測手法開発などの応用研究を引き続き展開する。
(2018年度)
後継標準物質の完成および頒布を開始する。次期標準物質の原料収集と作製を行う。保存試料の精度管理試験や計測手法開発などの応用研究を引き続き展開する。
(2019年度)
次期標準物質の長期保存実験と認証値決定を目指すほか、保存試料の精度管理試験や計測手法開発などの応用研究を引き続き展開する。
(2020年度)
次期標準物質の完成および頒布を開始するとともに、今期の標準物質開発研究のまとめと中長期的計画の立案。併せて、保存試料の精度管理試験や計測手法開発などの応用研究を引き続き実行する。

今年度の研究概要

在庫がなくなった環境標準物質の更新のために、材料の選定等の予備実験にとりかかる。また、NIES CRM No.28都市大気粉塵の水銀同位体比等について検討を行い、既存の環境標準物質の応用範囲の拡大をめざす。さらに、恒常的基盤研究業務として、ストック中の各種標準物質の精度管理試験、計測手法の開発やモニタリング計測への応用研究も展開する。

課題代表者

佐野 友春

  • 環境計測研究センター
    基盤計測化学研究室
  • 主任研究員
  • 薬学博士
  • 薬学,化学
portrait

担当者

  • 田中 敦環境計測研究センター
  • 武内 章記環境計測研究センター
  • 山川 茜環境計測研究センター
  • 宇加地 幸
  • 大西 薫
  • 肥後 桂子
  • 永野 公代