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ライダー観測データを用いた富山県における越境大気汚染の影響に関する研究(平成 30年度)
Study on impact of transboundary air pollution in Toyama Prefecture using Lidar observation data

予算区分
AH 地環研
研究課題コード
1618AH005
開始/終了年度
2016~2018年
キーワード(日本語)
ライダー,越境大気汚染,PM2.5,黄砂
キーワード(英語)
lidar,transboundary air pollution,PM2.5,Kosa

研究概要

近年、日本国内では、越境大気汚染物質の影響を受けたと考えられる微小粒子状物質(PM2.5)濃度の上昇が観測され、大気環境基準を超過する場合もみられている。日本海側に位置する富山県でも、アジア大陸から越境輸送されるエアロゾルが大気環境に与える影響は大きいと考えられる。越境大気汚染物質については健康影響への関心も高いことから、富山県の越境大気汚染物質の実態を把握し、県内の大気環境に与える影響を解明することは急務である。
そこで、富山県環境科学センターに設置されたライダーによるエアロゾルの鉛直分布データ、富山県平野部および立山室堂における大気観測結果、大気汚染常時観測局の観測結果等を活用し、越境大気汚染物質の富山県への影響を評価することを目的として、国立研究開発法人国立環境研究所との共同研究を実施する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

ライダー観測データ、平野部および立山室堂の大気エアロゾル観測データならびに大気汚染常時監視データを系統的に解析することにより、富山県への越境大気汚染物質の飛来状況の判定を行う。その際は、富山大学のライダー観測データも活用し、富山県内の飛来状況の水平分布についても検討する。また、気象状況および後方流跡線等の解析結果から、越境大気汚染物質の飛来状況の判定結果の検証を行う。
解析結果を総合的に解釈することにより、越境大気汚染物質の寄与について定量的な解析を試み、富山県の大気環境へ与える影響を把握する。

今年度の研究概要

H28-H30のライダーデータの取りまとめ・解析を実施し、気象状況や後方流跡線に関する解析も並行して実施することで、越境汚染物質飛来時期について判定を行い、その地域環境に対する影響について解析を行う。

外部との連携

富山県環境科学センター大気課が提案するI型共同研究である。

関連する研究課題

課題代表者

清水 厚

  • 地域環境保全領域
    広域大気研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(理学)
  • 物理学,地学
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